器のいろは vol.13 ごはんのキレがいいお茶碗?!
ある日の、我が家の会話。
主人「このお茶碗、ごはんのキレがいいわー」
私「ごはんのキレ⁈」
主人「うん、キレがよくて食べやすい♪」
私「???」
仕事柄、器にいろんな表現を使ったり、本で読んだりしているけれど、
はじめて聞いた、「ごはんのキレ」。
よくよく説明を聞くと、ごはん粒がお茶碗にベタベタくっつくことなくキレイに食べられるらしい。
我が家のごはんは"かため"だけど、それでも食べ進めるうちに、ごはん粒が細かくなってお茶碗にくっつくことがある。
でも、そのお茶碗はまったくくっつかないらしい。
主人「ほら、キレイでしょ」
私「ほんとだー!」
お茶碗を見せてもらうと、確かにくっついてない‼
主人は、友人でもある寺田鉄平さんのお茶碗が好きで、ずっと織部のお茶碗を使っていたけれど、
先日個展に行ったときに、このお茶碗に一目惚れ。
「お気に入りの織部があるじゃん~」の私の制止を無視し、
「ダイエットしなきゃね♪」とバレバレの嘘を理由に購入。
そして、はじめの発言。
鉄釉でマットな質感のこのお茶碗。
経験的に、釉薬がキレイに溶けてつるつる透明感のある器はくっつくような気がする。。。
となると、"マット"がくっつかない理由?
確実なことはわからないけれど、マットは表面に細かい凹凸があるからくっつきにくいことが理由の有力候補。
器のことをわかってるつもりになってたけれど、
実はまだまだ知らない面白いことがあるんだなと、新しく器に出会った感覚になった一コマでした。
みなさんのお茶碗、ごはんのキレはいいですか?(笑)