マカオの街の魅力は、何よりも東洋と西洋のものが隣り合わせて共存していること。


たとえば、街の中心地であるセナド広場の近くに、中国の神様関帝を祀る三街会館と、西洋の文化を象徴する教会の両方が同時に存在している。


三街会館(Sam Kai Vui Kun Temple)はセナド広場横の細道から入るところにあり、近くに昔風の中国市場がある。入口は全く目立たない感じだが、しかしこう見えても世界遺産をなす建造物の一つである。


三街会館

寺院の中に商業を司る神様である関帝が祀られている。中国の本土では珍しいものとなっているが、このように、香港やマカオ、海外の中華街など華僑が集まっているところで関帝の廊をよく見かけられる。

関帝廊

聖ドミニコ教会は1587年に創建されたもので、同教会が中国で造った最初の教会堂でもあるという。バロック様式のファサードがとても目立つが、淡い黄色の壁に真っ白な漆喰装飾が施されて、広場に植えられる椰子の木と美しいコントラストをなしている。


教会前の石畳の広場は教会の名にちなんで聖ドミニコ広場と呼ばれている。この辺りにはファストフード店やブティック、コスメショップが軒を連ね、地元の人や観光客でとても賑やか。


聖ドミニコ教会

教会の中は外観と同じく、黄色いと白が基調。ヨーロッパの教会ほど絵画や装飾は多くないが、清潔感と静粛な雰囲気が漂い、とても落ち着く感じである。
聖ドミニコ教会内部

講壇