我が子が生まれた瞬間、親としての願いを一つ伝えるとしたなら…
世の中の100パーセントちかくのお母さんが『幸せになってね』だと思う
【この子なりの幸せな人生】を約束できたなら、それだけでもうじゅうぶんすぎるし、ただただこの子には笑顔でいてほしい
…それが いつしか変わっていく
我が子が小学生にもなれば
周りと合わせて生きていくこと
言われたことを忠実に守ること
苦手な勉強やスポーツで良い成績を残すこと
毎日ひたすらそんなことを学校と家庭で『教育』する作業がつづく…
それは個性をつぶし
それは我慢の上に成り立ち
それは【その子なりの】幸せな生き方から近づくどころか遠ざかっていく
10人いたら10の教育があるのに
いつだって目の前の大人が教えてくれるものは、大人が決めた『理想の教育』のたった1つだけ
親は、あの日我が子にかけた言葉の意味を忘れてしまったかのように、ただただ呪文のように『そうしないと幸せになれないからね』『あなたの幸せのためだからね』と教え続ける
そんな風に育てるしかない世の中になってしまってるのかも知れない
それならその世の中に合わせた生き方がやっぱり大切なの?
それは違うよ
いや、違って欲しい
世界の情勢…身のまわりの人間関係…
今のその状況が何一つ変わらないまま、時が流れ続けることなんてないんだ
たった3.40年前の日本の常識が今の日本の常識と全くかけ離れていたように
今、どんなに理想に当てはめた生き方をしたって、それは永遠にうまくいく保証なんてきっとない
自分をおさえて、周りに合わせる事がとてもうまい大人になれたとしても、いつか何かのタイミングで、『私って一体何のために生きているんだろう?』と気づいてしまうかもしれない
大切なのはその子なりのやり方で、その子なりの幸せを見つけられる事
その子なりの幸せは、周りの状況の変化などには左右されず、その子を一生守ってくれるから
幸せな大人になれない方法を教えるより、幸せな大人になる方法を教えられる世界になって欲しいと心から願う
今日も出された宿題をイライラしながら解く息子を見ながら声をかける
『嫌だったらやめてもいいんだよ』
『何をしたいか、どんなふうにやりたいのか、どんな事だったらもっと楽しくエネルギーを注げるか、静かに感じてみたらいいよ』
『でもさ!当たり前のこと当たり前にやらせなくて親としてどうなんだろうね?』って、私の中のもう一人の母親が呟くけどね…
当たり前ってなんだろうね。。。そんなクソ真面目な母親なんか私の中から早く出て行っちゃえばいいのに(笑)