1984年のＦ1総集編

なんでも、物は大切にしておくべきだ。
当時は、Ｆ1など興味がなかったため、
そんな特集記事があったことなど、忘れてしまっていた。

モーターマガジン’85世界の自動車特集
'85 World Automobiles Motor Magazine Special Issue

これは、モーターマガジン4月臨時増刊号で、1500円もしている。
昭和60年（1985年）4月10日発行のものである。
内容は、欧米と日本で発売されている乗用車を、
一挙にカラーで紹介している世界の自動車事典のようなものだ。
当時の僕のマイカーであったセリカLBツインカムターボGT-TRが掲載され、
世界ラリー選手権でも、セリカの大躍進が話題となっていたため（写真下）、
400ページもある豪華本を購入し、保存していたものと思われる。

この本の中に、付録的に特集されているのが、
前年の1984年に開催された世界の自動車レースの総集編だ。
当然、そこには1984年シーズンのF1も詳細なリザルトとともに特集されている。
そのカラーページにあたる一部が、下の写真である！！




すぐ上の、4枚目の写真に注目してほしい。
ポールも優勝もなく、年間ランキング9位の新人セナが、
顔写真入りで紹介されているのだ！！
そう、1984年はアイルトン･セナがF1デビューした年である。
その年、年間ポール･ポジション9回のタイ記録を樹立した、
ネルソン･ピケとともに、並んで紹介されているのだ。
当時のF1レポーターも、先見の明が、あったといえよう！
当然だ！コラムニストは今宮純氏だ（4枚写真最初に記載あり）！
その、セナの顔写真をアップでも、紹介しよう！！

アイルトン･セナは、1985年にはロータス･ルノーに移籍し、
この本が発売された頃は、栄光の歴史が始まろうとしていた時だ。
しかし、紹介記事は「エイトン･センナ」と、紹介されているところが、時代を感じる。

そして、もう1枚、めずらしい写真を見つけた。
日本のF2レースを紹介するページに、中島悟がチャンピオンになったとあるのだ！
下の写真の下部で、ピンクのレース･クイーンにはさまれ、
表彰台の上で、はにかむ中島悟が、紹介されている。
ぜひ、写真をクリックして、その顔を見てほしい(笑)

やはり、このような本でも大切に保存しておくと、いいことがある。
1984年の自動車レースをカラーで紹介しているものなど、
なかなか入手できるものではない…
それも、天才アイルトン･セナのF1デビューという、節目の特集だ！

アイルトン･セナ･ダ･シルバよ、永遠に…
Ayrton Senna da Silva