この日記は、ちょっと暗い日記なので。
暗いトーンに引き込まれそうな人は読まないでください。
タレントの、若槻千夏さんが、妊娠した。
関連するツイッターを見てるうちに。
だんだん、気分が鬱になって、しょうがなかった。
潰瘍性大腸炎での妊娠のリスクを言ってるつぶやきが、どうしても目について。
ことのはじまりは、妊娠中、腸の調子が悪くて行った病院でのひとこと。
病院と私のすれ違いで、私が、「潰瘍性大腸炎」だと知らされてなくて、行った病院で、言われた事。
「あなた、この病気患っていて、妊娠なんて。ハイリスク妊娠なんだから、なんでもっと早く病院に来なかったの!」
ちょっとおなかの調子が悪いだけだと思って、午前中だけ休むと会社に伝えて、病院に行って、いきなり、「潰瘍性大腸炎」「ハイリスク妊娠」との言葉が耳に入ってきた。
「潰瘍性大腸炎」
おばさんがなってた病気で、どれだけ大変かを、割とよく聞いていた。
そして、一生治らない病気だとも聞いていた。
薬の副作用で、見るに見れないほど、ぶくぶくに太った時期も見た。
そして、何より、「ハイリスク妊娠」の言葉。
有無を言わさず、救急車で運ばれて、即入院。
ベットが開いて無かったため、入院したのは、重病患者が集まる病棟で。
同じ病室は、ひっきりなしに、看護婦さんやお医者さんが行き交う、落ち着かない病室だった。
よく分からない機械の音が、一晩中、響き渡る。
ギリギリまでやるつもりだった仕事をやめたのが5月かな?
忘れもしない、30歳の、めでたいはずの、楽しみにしてた、節目の、30歳の誕生日。
体調がかなり悪化し、はじめての病気で。はじめての妊娠で。
どうしていいか分からず。
旦那も忙しくて帰ってきてなかったので。
自分がどれくらい悪化してたかも分からなかった。
倒れて、動けなくて、何日も、まともにご飯が食べられなくて、その日は、おかゆすら喉を通らなかった。母からの、おめでとうの電話が何回鳴ってても聞こえず、もう、記憶は無いけど、どうにかやっとの思いで旦那に電話をかけて、旦那に病院に連れて行ってもらった(らしい)。
病院で体重をはかると、もう8ヶ月なのに、体重は、妊娠前より3キロも減っていて。
有無をいわさず、ステロイド治療。
母は、「おそらく、通常分娩は不可能」と、看護婦さんに言われてたらしいけど、
とにかく、2回の入院を経て、無事、通常分娩で、出産。
病気に慣れて来てたのか。
楽観視してたのか。
とくに、担当医は何も言わなかったし。
何も考えず、二人目妊娠。
その時も、私の担当医は「おめでとう」と言ってくれたし、二人目を生んだあとも、「妊娠するな」とは言わなかった。
とにかく、あまり重く考えてなかった。
そして、夏に入院。
1ヶ月と長かったし、たまたま隣に同じ病気の人がいて。
その人と仲良かった、他の病室の同じ病気の人とも話すようになって。
ふたりとも、とにかく、病状が重くて。
だから、妊娠してるわけでもないのに、入院してるわけで。
とくに隣の人の毎週行われる治療とか目の当たりにして。
「とにかく、緩解期(安定期みたいなもの)じゃないと、妊娠は絶対ダメ」と言われてたために、40になっても、妊娠出来なかったとの話や。
他の人のリアルな話を聞いて。
どれだけ、自分が子供にリスクを背負わせてたのか。
はじめての妊娠の時に、あれだけの事があったのに、なんで二人目も妊娠してしまったのか。
新宿から柏に転院した時に真っ先に、「妊娠はダメですよ」と言われたし。
すごく自分がイヤだった。
そして、今回、ツイッターを見ればみるほど、改めて、この病気と妊娠とが、どれだけ危険なのか、思い知らされる。
その上、放射能の知識も無かったので。
一番やばかったと言われた日、3月15日。
たくさん人がいる公園でいつものように遊んでいて。
でも、途中、ママさんが、「なんか、原発ヤバいらしいって、パパから連絡入ったから、うちでみんなで遊ばない?」みたいな話をして。
公園にいた2つのグループ(15人くらい?)が、一気にいなくなった。
ぽつんと、私たちだけ残って。
でも、ノンキに砂場で遊ばせてた。
しかも、ホットスポットの流山で。
そのあとも、認識が甘かった私は。
「公園で遊ぶ事も大事」
と、人が全くいなくなった公園で遊ばせてた。
雨にはさすがに気をつけてたけど、でも、何度か外に出たし。
どれだけ、被爆させたんだろう。
いろいろリスクを負わせてしまったけど。
最近、仲良く遊んだり、時に喧嘩したりする、娘ふたりを見ると。
本当に、姉妹生んでよかった、と思う。
心の底から、ふたり産んでよかったと思う。
病気の方も、育児が少しづつ落ち着くとともに、自分の病気のつきあいかたも分かってきたので、よっぽど、ストレス溜めない限り、よっぽど、暴飲暴食しない限り、再燃はしないんじゃないか、とも思う。
子供たちも、今、目の前に、元気な姿でいる。
それだけでシアワセだと思う。
そして、できるだけ、このシアワセがつづいてほしい。
そして、できるだけ、長く、この姉妹を見守っていきたいと思う。
これから、どんな事が起こるか分からない。
この世の中も世の中だし。
私の病気も、今は安定してるけど、あと何度、再燃を繰り返したら、まずい状況になるのか、もしくは、このまま大した事もなく、無事にすごせるのか。
何も無いとは言い切れないけど。
姉妹、ふたり産んでよかったと、しみじみ思う。
こどもを産んでよかったと、しみじみ思う。
今、笑ったり泣いたり拗ねたり怒ったり喧嘩したりする姿が見れる事が、
どれだけシアワセな事なのか。
身にしみて、感じてる。
この気持ちを、絶対に忘れたらいけないと思う。