ベッドに横たわり待っていると、

美しい女性の先生が入ってきた。

乳房に麻酔をしていく。

「ちょっと痛いですけど、
我慢してくださいね」

その先生が、あまりに美しく、
洗練された手つきのため、

まるでドラマのワンシーンのように
思えてくる。

次に、
太い注射針のようなものを刺して、

パッチン! !   パッチン!!

と、

細胞を採取する音で、
一気に現実に引き戻された。

ドラマなんかでなく、
現実なんだ。。。

私、癌なんだ。