上京物語 バイト編
前回に引き続きお送りしております。
お金がな~い!30歳バツイチ女のオハナシ・・・
とにもかくにも明日の飯代を今日稼がねばならす、
実入りのよさそうな単発バイトを選び
なんとか日々の生活を凌いでいたわたくし。
あぁ・・・バーのカウンターに立つ日はやってくるのかしら~?
なんてシンミリしている場合じゃないよアンタ!
一応伏せておきます・・・さっき調べたら今でもシッカリ刊行されてマシタ。
キャンパスライフを知らない私にとって、
そこはもう未知と憧れの世界。
ホエ~!大学の中にスタバやファミマまであるわけ?!
テレビでしか見たことないもんだからオラたまげたよ。
そんなミーハーな感じで始まったこのバイトでしたが、
大学構内でまだまだ面白い事が・・・
つづく。
よっ!にっぽん!!
このたびニッカの竹鶴21年と、
サントリーの響21年が、
国際的ウィスキーコンテストで最高賞を受賞しました。
1929年に寿や(現サントリー)が発売した、
本格国産ウィスキー「白札」。
当初は思ったような味には程遠く、
試行錯誤の繰り返しだったという。
それからわずか81年。
本場スコットランドでもその存在感を知らしめるほど、
日本のウィスキーは躍進してきました。
嬉しいですよね。
日本人にしか創造出来ないモノ。
そして技術があること。
とっても誇りに思います。
皆さんにも是非!
世界最高峰の味わいを試していただきたい。
・・・とはいえ、
「すごくお高いんじゃないの~~~?」
と、尻込みしてしまう方もいるかもしれませんね。
あくまで私個人の予想ですが、
竹鶴21年なら一杯2,000円~
響21年なら一杯3,000円~
くらいで飲めると思います。
もちろん、お店によっては
もっと高い場合も安い場合もあるので、
確認してくださいね。
「値段を聞くのはカッコ悪い」
と、思われるかもしれませんが、
別に恥ずかしいことでもなんでもありません。
良識的なバーテンダーなら、
決してイヤな顔はしないはずですよ。
皆さんにとって、
もっとウィスキーが
身近になればいいな~、と
心から思うわたくしなのでした。
K氏のこと。
上司のKが今月末をもってお店をあがることになった。
私のバーテンダーとしての人生は、
この人に出会ってから始まったと言っても過言ではない。
とにかくめんどくさいヤツだった。
人を「ババァ」呼ばわりしていた。(歳は2つ下)
アベックが来たら「あとよろしく。」といってさっさと帰っていった。
朝の歌舞伎町でマッサージや日焼けサロンに付き合わされた。
自販機を殴って骨折したといって呼び出された。
(そのあとの病院でも先生や看護師さんを威嚇。私、平謝り。)
いつもテーブルいっぱいに飯を並べ、強制的に食わされた。
自分を「俺様」と呼んでいた。(ジャイアンだよもう。)
お店が終わってから延々と酒に付き合わされるなんて日常茶飯事。
酔っ払ってうんこ呼ばわりしたこともあったなぁ・・・
数え上げればキリがない、k氏とのろくでもない思い出。
何回も「死ねよコイツ。」と思ったか分からない。
しかし間違いなく私はこの人に鍛え上げられた。
30過ぎの女が、こんな経験できるだろうか?
ヤクザ映画と競艇が大好きなK氏。
作るカクテルはというと・・・
これがまた驚くほど繊細で口当たりがいいのだ。
カクテルにはその人のキャラクターが反映されると思う。
私のはよく、
「ガツンときますね。」と称されたりする(笑)
k氏のお客に対するホスピタリティーはものすごかった。
部下に対する熱さもハンパじゃ無かった。
イマドキ珍しいくらい、人に対して一生懸命な男だった。
口が悪く不器用なのが欠点だけど。
こんな上司に巡り合えて、私は本当に幸せ者だ。
どうか新天地での活躍を祈りたい。
「おぅ、オープンしたらお前使ってやってもいいぞ。」
だって。
嬉しいこと言ってくれるじゃないですか。