身近にある恐怖政治
小学校から高校まで素行が悪くて、
教員らに殴られ続けていた、石川です
人命を失う事件が起きて初めて、
体罰が社会問題としてクローズアップされるようになりました。
しかしこんな事件が起きなくても、
体罰はずっと以前から、私たちの重要な懸案事項だったはずです。
また、これだけマスメディアで取り上げられるようになっても
スポーツの指導以外での、親子関係や師弟関係といった
教育現場での暴力について全く触れられないこの状況には、
驚きを超えて空恐ろしさを感じます
体罰は、少なくとも以下の3つの点でいじめと相似しています。
1) 自分が相手よりも上の立場に立つために行われる。
2) その場を収拾するコミュニケーション方法がなくなった者が、
状況を打破するために行う。
3) プライベートや他の人間関係で抱えている葛藤の転嫁行動として行われる。
体罰とは、パワーハラスメント(大人によるいじめ)に相違ありません。
教育や指導に対する情熱が強いことを理由に、
暴力を正当化しようとする指導者や親が世の中には多いようですが、
それほど情熱が強いのなら、
子どもや教え子たちと辛抱強く対話を進めるべきでしょう。
さもなければその暴力行為は、全て大人の自己都合です