



玄関を開けると下駄箱があってその上にはここに来店したお客さんからのメッセージが掲示されてます。
中国語、英語、もちろん日本語でのメッセージもありました。
お店はまるで茶室のような小さな和室(2~3人)と和室が2部屋(4畳半~6畳)とテーブルが置いてある部屋(こちらも4畳半ほど)のこじーーーんまりとしてます。


店内には老闆が個人的に集めた調度品が飾られてます。

その中に「人形の秀月」の兜



玄関に立て掛けてある看板。台中のお茶協会とでもいったところでしょうか・・・茶葉の研究などしているところだそうです。


きちんと手入れされてる小さな中庭もあります。
こちらが老闆の呉浩欽さん
この日本家屋は1924年、なんと87年も前の建物。以前はこの辺りは一面田んぼですごくのどかなところだったそうです。この建物は老闆のご家族との大切な思い出なんだそうですよ。お子さんが大きくなり、街も様変わりしてきた頃1988年にこの茶芸館をオープン。オープンの目的はこの家屋を守るためなんだそうです。
そんな話を聞きながらお茶を入れて下さいました。
いただいたお茶は台湾烏龍茶お茶の産地で有名な南投の鹿谷のもの。すごく香りが豊かでほんのりあまーいお茶です。飲み終わった後口の中にお茶の味が広がります。
ここの茶芸館の特徴は堅苦しくなく気軽にお茶を楽しめるところ。茶芸と聞くと、まず急須を温めてお茶っ葉を洗って、匂いを楽しんで・・・と日本で言う茶道と同じく難しくてちょっと・・・と思ってしまいがち。
でも、ここはカップにお茶葉を入れて自分でお湯を注ぐという至ってシンプルな飲み方。茶葉は好みのものを選びお湯はお代わり自由。日本語のメニューもあります。

こちらは、茶點(茶菓子です)変わってるのがイカの珍味。お茶菓子と言うよりビールの肴って感じ。


こちらは「春意碧螺春」という冷たいお茶。コーヒーミルで茶葉を粉末化した緑茶。ビタミンCがたっぷりだそうです。
茶點一種類とお茶(熱・冷)で250元のセットがあります。茶點は一皿50元。茶點はメニューから好きなものを選べます。
ランチもあります。(250~350元)お肉やお魚がメイン。ただし、家屋の保存のために火は使わないのがモットーなのでお味は??(ランチタイムは終わっていたので食べてません・・・)
お茶と一緒に軽食もあります。こちらは蒜香麺辣 日本のそうめんを使用してるそうです。ぺペロンチーノといった感じでしょうか・・・ニンニクの香りと唐辛子のピリッとした辛さ美味しいです。(他には葡萄蒸しパンなどあります。80元)
お湯のお代りは自由。何時間でもOK。しかも、ネット無料。パソコン持参で来るお客さんもいらっしゃるとか・・・お店にもボードゲーム(チェスや台湾版将棋)が置いてあるのでゆったーり、のんびーりできます。


店内を撮影させてもらっていると、どこかでみたことあるような絵柄のコースターや小物入れがあり、よーく見てみると「彰藝坊」(以前紹介した花虎枕の記事はこちら


彰藝坊は老闆のお友達だそうです。茶室のような小部屋にいたお客さんが帰った後、その部屋に入らせてもらうと、花虎枕が置いてありました。店内にある彰藝坊の小物入れやコースターは販売してくれるそうですよ。
お茶や店内の調度品など老闆のこだわりと思い出がたくさんつまった茶芸館。
一人でふらっと立ち寄れる気軽さがあります。これからの季節、涼を求めて足を運ぶ機会がありそうです

「悲歡歳月」人文茶館
住所:台中市大全街29號(林森路口)
TEL:04-2371-1984 FAX:886-4-23752470
HP:http://laughtea@ms25.hinet.net
営業時間:AM11:00~PM:10:00
