いろいろな旅の形を・・・。
Amebaでブログを始めよう!

寝袋かついでアメリカへ

5年前の夏。
私の旅の概念を変えてしまうほどの出来事があった。

たまたまある人から紹介されて、13名定員で国籍混合、食事は基本的にみんなで自炊、となれば宿泊はテント、毎晩キャンプファイヤー、といった、今で言う

国際版あいのり・キャンプバージョン

とでもいうのだろうか、そんなツアーに参加した。

このようなツアーは、欧米各社が世界のあらゆる地域を網羅しているのだが、
私が選んだのは、アメリカ内陸部の「グランドサークル」と呼ばれる、
国立公園目白押しの旅。

と言っても、キャンプ初体験の私が、知らない人の中に飛び込み、
寝食を共にしながら友情関係を築いていく。しかも英語で。
これはもう修行以外のなにものでもない、なんて思ったりもした。
今だったら尻込みしてしまいそうだが、そこはなんと言っても怖いもの知らずの強み。
それが後にいい方向へ転んだ。

今更、観光名所云々をツラツラこの場で書くつもりはない。
私が伝えたいのは、この旅がその後にどう影響したか。
残したいのは、その時に感じたあらゆる感情。

この旅は、ただただ楽しかった事ばかりではない。
今まで経験した事のない孤独感に襲われ涙した日もあったし、そうかと思えば、再会を誓い涙した日もあった。
もちろん、言葉の壁は厚く、それを打破する方法をツアー中模索し続けた。
たった何日間の間に、あんなにも入り混じった感情が、体の中に存在した事に、自分でも驚いた。
だからこそ、今でも鮮明に色褪せることなく覚えているのだろう。

今後、あの夏私が感じ取った事と考えていた事を、エピソードを交えながら文字にして残していきたいと思う。

旅の形。

オーストラリアのワーキングホリデーから帰国して早1年。
再就職は出来たものの、今だオーストラリア時間&感覚が体のどこかに残ってしまっている。
例えば、10年住んでいた東京という大都会にはもう住めない。満員電車で揺られて往復2時間なんてもう考えられない。日本企業特有の役職付けて呼ぶのも納得いかないし、人の意見に合わせることが美徳とされる体質にも意義あり。挙げればきりがないけれど、ワーホリの後遺症は確実に残っている。

そんな私は現在旅行会社勤務。パックツアーや国内のバス旅行を売っているが、旅の本当の楽しさって別のところにあるのでは???という疑問を持ちながら、次のアドベンチャーツアーはどこにしようかと、ひそかにたくらみ中。

私の旅に対する感覚が変わってしまったのは、5年前のアメリカにて。
確かに、グランドキャニオンもモニュメントバレーも想像以上に素晴らしかった。でもそれ以上に、言葉の壁を越えて、何万分の一かの確立で一緒に旅することになった13人のメンバーに心を打たれた。彼らのパーソナリティに感動した。
そんな私が体験した旅を、今後ここで紹介していきたいと思う。