成仏コンキリエ | マニンゲンメンバーのブログ

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なすすべなき劇団「マニンゲンプロジェクト」のマニンゲンメンバーが綴るブログです

如是我聞。一時仏在。舎衛国。祇樹給孤独園。与大比丘衆。千二百五十人倶・・・




と、仏説阿弥陀経を唱えるのは仏教徒をアピールしたい訳ではない。




3回目、最後の本番直前、最初に挨拶する町田ちゃんが楽屋の袖からこんなことを言って来た。




「3回目だからって気を抜くなよ。この脚本は2度とやらない。だから、最後の公演、最後のセリフ。最後だから気合入れてやれよ。」




と。




すると、間髪入れず、余裕綽々っぷりを見せる北川ちゃんが答える。




「そうですよ。千秋楽ってのはセリフ墓場に一言ずつ沈めていくんですよ。」




と。




そっか、千秋楽ってのはその役を供養するようなもんかぁ・・・と、妙に納得した。




家庭環境に問題のある、不器用な、アニメキャラしか愛せなかった、奈良出身の、関西弁の男はちゃんと成仏したのだろうか、、、そんなことを考える。




ん…?俺は成仏させることができたのだろうか・・・




物語の続きを想像するのは簡単かもしれない。




精神科医はビデオ店主に今後、どんな相談をし、店主はどんな答えを導いてあげるのか。




現実逃避の男と、言い訳女はレッドカッペートの上を歩いちゃうのか。




薬で世界を救う男は、ノーベル賞なんかとっちゃうのかも。




自殺未遂の女は、カリスマ美容師にでもなっちゃうのか。




登校拒否の女子高生は、演劇の世界で、舞台の上で輝けるのか。




鮫島さんは、一旦ビデオを全て返すが、また借りては延滞し続けるのか。




想像するのは簡単だけど、そんなことはしたくない。




だって、あの9人はあの日に成仏したんだもの。




そんな風に思ってます。




終わって早2日。否応なしに現実に引き戻されております。




楽しかった分、充実していた分、祭りのあとの寂しさが強調されているような気がしてなりません。




翌日、バイト先の地下への階段がいつもより長く、重たい鉄の扉がいつもより重く感じました。




このまま思い出を語ったり、感謝の気持ちを述べる方向に移行しようと思いましたが、鬼のように長くなりそうなので辞めておきます。




最後に、来て頂いたお客さんに、自分が懇意にしているブロガーの方がいらっしゃいまして、公演の感想を記事にしていただいております。




マニンゲンメンバーの方々、よかったら御覧あれ。




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