フラミニの日替わり定食 -2ページ目

ポエマーフラミニ⑦

いつものように家と学校とバイト先の行き来を永遠繰り返ししているアンタはどう思う?


目減りする一方の年金と、気付いたら鼻毛が出ている不摂生と、ジャンクで汚れた内蔵と、


ツケが回ってきた人生を、一体どう思っているのさ。

珍事件

武田鉄也を師匠とし、オッパイパブには目がない私だが、


小さな頃から親父に


『男とは』とか『男たるもの』等を厳しく教えられてきたのだ。


ある日、男で一番大事な場所は分かってるよな、なぁ息子?と聞かれ



「わかっちょる。そんなん、言われないでもわかっちょるよ。ええ、おとっつぁんよぉ。」



と、答えた私はその日から、熱湯と冷水を交互に当てたり、一週間我慢してみたり、


思い切って皮をむいたりしてみた。


オリンピック種目にコッチ関係の競技があったならば、私はメダルを独占するだろう。


むしろ、金までしかないのが惜しいくらいだ。


むしろ芸術の域まで達していた私の大事な部分は悟空の10倍界王拳くらい、


つまり、限界を越えていた。


『引退』。


この二文字が脳裏をかすめ、先日、実家に帰りそのことを親父に話した。


すると、



「なに言っちょるんばい、そげなことなかと。」



とか精神論とかガンジーの話をしだしてうまく会話が成立しなかった私は、ハッとした。


まさか大事な部分って…マイハートのことなのかっ…。


私は今まで誤解していたことを照れながらも素直に話した。


親父は目にしわを寄せ、微笑みながらうまいことこう言った。


「このバカチンがっ」ってね。

はじめましてネオフラミニです。

実は、私はみんなの思っている今までの私ではないんだ、訳を話そう。


みんな笑わないで真剣に聞いてほしい。


さぁ授業も終わり帰宅しようと2棟と中央棟の間でチャリンコを漕いでた時のことだ。


4限後ということもあって人ゴミを縫うように走っていたら前から今ナウなヤングに流行りの、


あのふわふわした猫の毛みたいなジャケットを着た女の子がチャリンコを漕いできた。


直前までその子に気付かず、避けようとして急ブレーキをしたのがまずかったのだろう、私だけコケた。


何十人というギャラリーの視線を感じながら私は立ち上がった。


ギャラリーは助けるでもなく笑うわけでもなく、ただ、見ていた。


赤面し錯乱した私はショックでこれは夢か幻か、否、私じゃない、ということにした。


冬の肌寒い夕方のキャンパスにて私は21年の人生に幕を降ろした。


と同時に生まれ変わった。ネオフラミニだ。また同じような状況な落ちいっても





『ハハーッ!こけちまったZEEEEE!』




と言っちゃうような心の強さを持つネオフラミニだ。


弱気でシャイな昔の私はたぶん、ヘルシンキ辺りに行ってしまっただろう。


生まれ変わった私ならなんでもできそうな気がする。もちろん、気がするだけだ。