マニアック・シャンパーニュ -2ページ目

マイナーチェンジとモデルチェンジ?

マイナーチェンジ、モデルチェンジというと車の世界の話に聞こえますが、

シャンパーニュの中身はさておき、エチケットデザインは結構な頻度で変更されるものが存在します。

明らかにイメージチェンジを狙うもの、変更する意味があったのかと首をかしげるものなど様々。

今回はその一部の例をご紹介しましょう。


マニアック・シャンパーニュ-change





デュヴァル・ルロワのフルール・ド・シャンパーニュです。

ヴィンテージではないのでいつごろ変わったか定かではありませんが、右が旧タイプ。














ボランジェのグランダネです。

大きく変わっています。個人的には好ましい変更(^-^)。











同じくボランジェのR.D.

左が新デザインですが、

ヴィンテージは古いという

珍しい例。R.D.はデゴルジュマンの時期が明記してあるので、二次熟成の期間が分かります。












クリュッグ・ヴィンテージ。

クリュッグのマイナーチェンジ

はすべて古いほうが好みかも…。














ルイロデレールのブリュット・

プルミエ・クリュ。

並べ方を間違えて、右が新しいエチケット。

これも古いほうが…。













ニコラ・フィアットのパルムドール。皆様はどちらがお好みですか?















アンドレ・クルエのヴィンテージ、

左が1996右は2000。ほとんどイメージは変わらないと思うのですが…。
















アルフレッド・グラシアンのキュヴェ・パラディ。
















ド・ヴノージュのロゼ・ブリュット。描かれているのは4代目イボンヌ女史。














アンリオのブリュット・スーヴェラン。右が新しいエチケットですが、10月頃からまた新しいデザインに変わるのだとか…。














ラミアブル、色が違いますね。

でもその他は…。
















ジョセフ・ペリエ、あまり変更する意味がないと思いませんか?








さて、ここから2つは不思議なパターン。

ヴィンテージも内容も同じはずなのに全く違うエチケットという例。

国内向けと輸出向けの違いでもなさそうですし、代理店に聞いても釈然としません。


マニアック・シャンパーニュ-miner_1








デボルド・アミオーの

ブリュット ミレジム1988
間違いなく左が古いエチケットと思われますが、両方ともに流通しています。











シャルル・エドシックの

ブリュット・ロゼ1985。

たぶん右のほうが新しい?

エチケット。ボトルはあってもエチケットが無くなって新しくしたとか?






ここからの4本はモデルチェンジ。ボトルの形状から変えてしまった例です。
エチケットの変更と違って、ボトルの変更は少なくとも数年前、

プレステージですと10年近く前から企画しないといけないわけですから、大変です。


マニアック・シャンパーニュ














ルネジョフロワのロゼ
イメージは残しつつも、

ボトル、エチケット等全てが

変更されています。
マニアック・シャンパーニュ










ここからは、プレステージ三種類。

まずはルイーズ・ポメリー

ボトルの形はあまり変わって

いないように見えますが、

左の新ボトル、エチケットの周りが盛り上がっています。
マニアック・シャンパーニュ








フィリッポナのクロ・デ・ゴワセ

ボトルの形状は大幅に変更しても、エチケットはほぼ変更無しという例。

左が1989、右が1988ですから変わった時期が明確です。

旧ボトルは、強度の点で問題があったのだとか…。


マニアック・シャンパーニュ












ヴーヴ・クリコのグランダム

右のボトルは1983。旧ボトル最後の年です。

















さて、ここからは番外編

皆様良くご存知、メニル・シュール・オジェにあるサロンの門扉です。現在はボトルに合わせて緑色ですが、実は以前は…

マニアック・シャンパーニュ-s-green
マニアック・シャンパーニュ


                白かったのです!サロンのボトルが変更されたのは1970年代。

               しかし門扉は1990年代になってやっと緑色に塗り替えられたのでした。


マニアック・シャンパーニュ-s-white
マニアック・シャンパーニュ


KRUG DINNER(クリュッグ・ディナー)ポスターその1の続き

2月14日の続きです。なんとなんと時間がかかってしまったことでしょうか!

前回はこちら… http://ameblo.jp/maniac-champagne/day-20100214.html


それでは、クリュッグのフル・ラインナップ超豪華版6アイテムを解説していきます。


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Krug Grande Cuvée (グラン・キュヴェ)
焼き物前菜、蝶々形の盛り合わせ

マニアック・シャンパーニュ


クリュッグのスタンダード・キュヴェにして、プレステージ・シャンパーニュ!当然クリュッグでは一番

リーズナブルですが、お値段は\23,100!(2010年4月現在、1985年当時は\16,000)。クリュッグの

顔ともいうべきグラン・キュヴェ。贅沢なスタートですね!

このグラン・キュヴェ、数十のキュヴェをアサンブラージュすることからマルチ・ヴィンテージとも称されます。複雑味と力強さを併せ持ち、幅広い料理に合います。中華はもちろん守備範囲。


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Krug Clos du Mesnil 1979 (クロ・デュ・メニル)
薄切りすっぽんのソテー、椎茸添え
キヌガサダケの蒸し物ツバメの巣と蟹肉詰め


マニアック・シャンパーニュ

シャンパーニュ地方のコート・デ・ブラン地区、メニル・シュール・オジェ村にある1.85haの畑、クロ・デュ・メニル。(クロとは、-塀に囲まれた-という意味)実際に畑はエチケットの絵の通りに塀に囲まれています。

看板も何もでていません。その昔はメニルのRMアラン・ロベール(Alain Robert)の奥様の実家が所有していたこともあるというこの畑、もちろんシャルドネ種のみが栽培されています。1970年代初頭、この畑に注目した5代目当主のアンリ(Henri)とレミ(Remi)の兄弟はこの畑を購入、そして1979年ヴィンテージとしてクリュッグ初のブラン・ド・ブランをリリースしたのです。ディナーが開催されたのは1985年2月ですから、おそらく初のお披露目と思われます。2010年4月現在、1998年ヴィンテージが最新でお値段は136,500円!! 初リリース当時は50,000円でした。およそブラン・ド・ブランとは思えぬストラクチャーで、シャルドネだけで造ったとは思えない重厚感は、クロ・デュ・メニルならではのもの。料理との相性もよさそうです。かなり以前のお話ですが、やはり香港の麗晶軒という広東料理のレストランで“キヌガサダケの蒸し物ツバメの巣詰め”を食べたのです。その時はルイ・ラトゥールのコルトン・シャルルマーニュをあわせてみました。なかなかの相性だったのですが、クロ・デュ・メニルも負けないくらいマッチすることでしょう。

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Krug Rosé
フカヒレの煮込みと山鶏
オマール海老のソテーと最高級の山鶉(うずら)


マニアック・シャンパーニュ


クリュッグ・ロゼは1983年が初ヴィンテージ。1976年、暑かったおかげで見事に熟した黒ブドウが収穫され、

クリュッグ初のロゼを仕込みました。現在一本42000円。赤ワイン的でありながら、相性はもう少し幅広く、

山鶏、山鶉とも難なくこなしたことでしょう。


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Krug Vintage 1976
ウサギの煮込み、宮廷風
ナマコの海老とチョウザメの詰めもの


マニアック・シャンパーニュ

クリュッグ・ヴィンテージは優良なヴィンテージにしかつくられません。グラン・キュヴェをさらに濃密に、より

大人の味仕立てた感じ?今ですと1988で31500円ですので、ラインナップの中ではお値打ち感があります。
既に多くのメゾンが2000年代のプレステージをリリースする中、下記のコレクションをはじめとして、krugは、

泰然自若という感じがしませんか?是非皆様にも長期熟成したシャンパーニュの美味しさを味わっていただきたいと常日ごろ思っているのですが、クリュッグ・ヴィンテージは一番のお勧めです。繊細すぎるほどの泡、ビロードのような口当たり、驚くほどの余韻の長さ、グラス(ハンドメイドがベスト)にまとわりつくモカ香…。良質なヴィン

テージ・シャンパーニュでなければ体験できない世界を試すには最適なシャンパーニュではないでしょうか。

更に更に相性も広がっていきます。ウサギもナマコも難なく包み込んだことでしょう。

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Krug Collection 1969
中国鶴と香草の湯煎仕立て
テングハギの蒸し物
皇帝の菓子


Krug Collection 1961
カスタード・クリーム
中国風プティフール


マニアック・シャンパーニュ

さあ、最後に控えしは、堂々のトリを飾るクリュッグ・コレクション! しかも1969と1961の2種という贅沢さ!

このクリュッグ・コレクションはクリュッグ・ヴィンテージを長期間セラーで寝かせておいたもの。2010年4月現在の最新ヴィンテージが1985年!(\115,500)ですから、その長さが分かります。1928年が初ヴィンテージ。1ヴィンテージあたり2000本前後しかリリースされませんので、文字通りの幻のシャンパーニュです。質の高いシャンパーニュが長期熟成すると見事な状態になるというお手本です。実はこの1961と1969は両方とも飲んだことがあります…。で、感想は、もう悦楽の極致というか、夢の世界というか、到底筆舌に尽くし難いものです。特に1969は、友人と一緒にDRCの1995年の赤6種類(ロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、グラン・エシェゾー、エシェゾー)の手前に食前酒として飲んだのですが、そのあまりの素晴らしさに、DRCが霞んでしまうほどでした。そんなコレクションが最後に2種も出てくるとは…。


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さて、この夢のような食事会、一体おいくらだったのでしょうね。下世話な話はさて置きつ…。

シャンパーニュ教室では、いろいろな相性や、ヴィンテージ・シャンパーニュの特徴などを含めて、ちょっとお勉強しながら、楽しくシャンパーニュとおつきあいするきっかけが広がりますよ!

まだ参加していない方は是非どうぞ!


ロレンツィのケース

                    浅田真央選手、銀メダルおめでとうございます!

                    ということで、無理やりですが、銀つながりで…


                    この銀色の箱は何でしょう? H400 W370 D280

マニアック・シャンパーニュ-silver box


イタリア、ミラノのモンテナポレオーネ通りの中ほどにある『G. Lorenzi』=ロレンツィで購入したものです。注1)

マニアック・シャンパーニュ-Lorenzi


                    上質な総皮製のケースです。H360 W310 D210 6.2kg

マニアック・シャンパーニュ-box


                  ものものしい真鍮の鍵がついています。開けてみましょう!

マニアック・シャンパーニュ-key


                     実はシャンパーニュ・キャリングケースなのです。

マニアック・シャンパーニュ-open


ロレンツィには別の品物を買いに行ったのですが、とにかく好奇心をそそられるグッズだらけのお店なので、
いつもキョロキョロしてしまいます。


支払いを済ませようと、ふと落ち着いたときに目にとまったのがこのケースでした。


展示棚の最上部、天井近くに開いた状態でディスプレイされていました。

保冷クーラーの中には、はす向かいの有名なカフェ COVA=コヴァ(注2)のシャンパーニュ(スプマンテでなく)の空き瓶が入っていました。


シャンパーニュ・グッズとなると簡単に見過ごすわけにはいきませんが、
ずいぶんと長い間置いてあったようで、ほこりも少々…。
聞いてみるとほかに在庫もなく、これ一点のみだったのです。
お値段もそれなりにします。しばし迷いましたが、
ここで買わなければ後で絶対後悔すると思い、購入を決意。少々の汚れは磨いていただけるとの事。


宿泊先が近かったので後で届けてもらうことにしました。空瓶もつけてくれと頼んだのですが、やんわりと断られたので、

すぐその足でCOVAに赴き、(中身入りのシャンパーニュを)買い求めたのは、いうまでもありません。


                             COVAのシャンパーニュ

マニアック・シャンパーニュ-cova

中身はメニル・シュール・オジェ(Mesnil-sur-Oger)のRM、ペルトワ・モリゼ(Pertois Moriset)、ブラン・ド・ブラン。


    シャンパーニュを入れるとこんな感じです。ちょっと派手めなシャンパーニュのほうがよく似合います。

マニアック・シャンパーニュ-champagne


                        ケースの中にもロレンツィのプレートが…
マニアック・シャンパーニュ-plate



                            中身を全部出してみました。

マニアック・シャンパーニュ-goods

・フルート型シャンパーニュグラス×4

 普通のグラスです。もう少しいいものでも良かったような…。


・皮製コースター×4

 質感はいいのですが、とってもシミのつきやすい皮です(^_^;)。


・シャンパーニュの保冷クーラー×2
 スイス製、クーラーの内側には4つの保冷剤が入っています。
マニアック・シャンパーニュ-cattier

 

 右の写真は カティエ=Cattier のノベルティですが、

 同じスイスのメーカー製。 

 

保冷剤は全く同じ製品です。
 保冷剤は外して冷やしておくこともできます。

 シャンパーニュと保冷剤、両方をあらかじめ冷やしておけば、

 数時間は持つのでは?


 残念ながら KRUG や Dom-Perignon のような、
 太目のボトルは入りません。


 皮は丁寧に巻かれていますが、
 サイドを見るといかにも手造りと思わせるカッターの切り跡が…。

 
マニアック・シャンパーニュ-cut
・泡立て棒=moussoir=swizzle stick

 手前の黒っぽい棒です。シャンパーニュに差し込んで回し、

 泡をたてて、炭酸を抜こうとするものです。

 西欧でゲップは大変に下品なものとされてきましたので、

 少しでも泡をたててゲップを防いだわけです。

 淑女のたしなみということで、Cartier や Tiffany、Lalique

 などにも製品が見られます。


・ストッパー

 先月のブログにも書いたとおり、いろいろな種類がありますが、
 http://ameblo.jp/maniac-champagne/day-20100124.html

マニアック・シャンパーニュ-stopper
 ロレンツィのストッパーはさすがに極めて重厚。156gもあります。
 中央には G. Lorenzi MILANO の刻印があります。


・最後にコルクはさみ、使い方は前記ブログに書いたとおりです。

 

さて、このシャンパーニュ・キャリング・ケース。

どのようなシチュエーションが創造できるでしょうか?


極めてシミの付きやすい材質、決して軽くはない重量。

(シャンパーニュを2本入れたら10kg近くなります)


しかし、実用オンリーではなく、実用と非実用の間にあると思われる製品を具現化してしまうところに粋と文化を

感じずにはいられません。ロレンツィの店内にはそうした製品が無数に存在します。

ミラノにお出かけの際は是非お立ち寄りください。基本的には男物が多いのですが、女性でも十分楽しめます。


注1 ロレンツィを知るために

   http://www.ricordi-sfera.com/news/20030622.html

   http://milano.metrocs.jp/archives/1025


注2 COVA

    http://www.pasticceriacova.com/    

    http://www.covajapan.com/welcome.html


ハロウィンとイエロー・ラベルその2

続きが大変遅くなりました。どうにもマニアックでいけません。エチケットが剥がれないのです…。

(言い訳、いいわけ ^_^;)


前回はこちら

http://ameblo.jp/maniac-champagne/day-20091104.html


                            では、徹底解剖?していきます。


マニアック・シャンパーニュ-btl-all
                       
 ①                 ②                 ③                ④


マニアック・シャンパーニュ-top

 上から見ると、錨のマーク。

クリコ未亡人は、夫フランソワ・クリコが

クリコ=ミュイロン社(ヴーヴ・クリコ社の前身1772~)

で使用し始めた、希望の象徴である錨印の商標を使い続けました。

左側が初期のマーク。


マニアック・シャンパーニュ-bouchon
コルクの頭と底にも見られます。


マニアック・シャンパーニュ-ribbon
 右の襟巻き?はcoloretteと呼ぶらしいのですが…。

真ん中の紋章と、取り囲む文は“英国王室御用達”の

マークです。これに関しては近々別項で詳しく解説

したいと思います。


マニアック・シャンパーニュ-plaque-new このキャップ?

正確には“Plaques de Muselets du Champagne”といいます。表はクリコ婦人の肖像画から(1851~1861頃)。

画家はレオン・コニエ(Léon Cogniet=1794–1880、ボルドー美術館等に作品あり)。後年別ヴァージョンも存在。

裏はクリコ婦人のサインをデザイン化したもの。クリコ婦人は生涯このサインを使い続けたそうです。

マニアック・シャンパーニュ-plaque-bck


マニアック・シャンパーニュ-sgn
   現存するクリコ婦人のサインです。

   エチケットの中央にも見られます。




マニアック・シャンパーニュ-eqt-all
最近のエチケット(Etiquetet)は、なかなかはがれません。

以前は氷水のクーラーにつけておくとすぐにはがれたものです。


3枚のエチケットを並べてみました。フランスではカルト・ジョーヌ

(Carte Jaune=黄色いカード)、諸外国ではYellow Lable

(イタリアでも、スペインでも)です。


一番下は初めて世に出た頃のもの、1860年代のこと、

既に150年の歴史があるわけです。

最初の頃はEtiquette Jauneと呼ばれていました。

(一部のシャンパーニュにエチケットを貼り始めたのは、

1800年代初頭のことです)

社名のロゴは150年間ほとんど変化がありません。

鵞ペン(鵞鳥などの鳥の羽根で作られたつけペンの一種)

の線装飾はずいぶん簡略化されました。


中央・上部の丸いマークの模様は彗星をモチーフにしたもの。

1811年に現れた大彗星のおかげで、

(肉眼で8ヶ月以上にわたって見ることができた)

その年のワインは特に優れた品質になったと考えられ、以後

シンボルとしてエチケットやコルクに使用されるようになりました。
ほかのメゾンのデザインにも見ることができます。


WERLEとはエドゥアール・ヴェルレ(Édouard Werlé=1801~1884)

ウェッツラー(現ドイツ<旧西ドイツ、ライカ=Leica発祥の地として有名>ヘッセン州の都市)出身

1831年よりクリコ婦人の共同経営者、ヴーヴ・クリコを世界中に広めた立役者です。最近ヴェルレへのトリビュートとして、キュヴェ・エドゥアール・ヴェルレが限定品としてリリースされています。
http://ameblo.jp/m-salon-champagne/day-20081210.html


③ カプスュル(Capsule)を取った状態

   ここで各部分の重さ等を書いておきます。前回も一部記載しましたが、もう一度最初から。

  

  体重1663g

  身長320mm

  (ボトルのみでは300mm)

  ミュズレ(Muselets=針金部分)3.5g
  プラク(Plaque=kキャップ)1.7g
  ブション(Bouchon=コルク)9.4g
  カプスュル(Capsule=フォイル部分)2.4g
  エチケット(Etiquette=ラベル)1.7g
  ブティーユ(Bouteille=ボトル)896g
  シャンパーニュ(Champagne=中身)753cc

  胴回り280mm、首回り86.4mm、口内径15mm、瓶内径72mm


  少々の誤差はご勘弁をm(_ _ )m

④ コルクを抜きました。


マニアック・シャンパーニュ-bouchon-4 CHAMPAGNEという文字は必ず入れなければなりません。
(底でも可)

マニアック・シャンパーニュ-bouchon-3


CHAMPAGNEの反対側に記載されているのはロット番号です。納入業者(数社あります)、

年と月が表示されています。


さあ、最後にはおいしく頂くだけです。


このイエロー・ラベルは標準のシャンパーニュとして安心してお勧めできる一本です。

但し、正規輸入されたものを、回転のいい販売店で買ってくださいね!


2009年9月30日ヴーヴ・クリコ・ジャパンが解散しました。
伝え聞くところによると、これはフランス本国(LV-MH)の方針であるとのこと。
取り扱っていたヴーヴ・クリコ、クリュッグ、ルイナールの3ブランド(他のワインやウィスキー等も)は、
全てMHD(ディアジオ・モエ・エ・ヘネシー)に移管されます。


確かに他の輸入国ではモエ・エ・ヘネシーがヴーヴ・クリコの代理店であることは認識していたのですが、
1989年から始まった、日本に於けるルイ・ヴィトン・ジャパン、ヴーヴ・クリコ事業部のマーケティングは

独自のもので、日本に於けるシャンパーニュのステイタスを作り上げたと言っても過言ではありません。


昔からのファンとしては一抹の寂しさを覚えます。


  


KRUG DINNER(クリュッグ・ディナー)ポスターその1

シャンパーニュ地方に行ってメゾンを訪問すると、お土産をいただけることがあります。

ご紹介するのはクリュッグを訪問した際に頂いた“Krug Dinner”のポスターセットです。

クリュッグは世界各国の著名レストランで、“Krug Dinner”と称してお料理とシャンパーニュの

コラボレーションを開催してきました。そのメニューをA3版のポスターにしたものです。


頂いたセットは1985年から1997年にかけての16回分。

このディナーがいつごろ始まったか定かではありませんが、

1997年以降も続いていることは間違いありません。

それぞれのメニューはもちろんデザインも個性的ですが、

泡マニアとしては、やはりお料理とのマリアージュが一番気になるところ。

分かる範囲で解説していきたいと思います。


第一回目は香港のマンダリン(現マンダリン・オリエンタル)。 開催日は1985年2月14日。

そうです!25年前の今月今夜のヴァレンタインデーに開催されたディナーなのです。


”Krug: le Banquet Impérial”-バンケット・アンペリアル=皇帝の祝宴、とでも訳しましょうか。

サブタイトルに豪華な宴会とあります。
中国語のメニューは通常、材料と調理法が羅列してあって比較的分かりやすいのですが、

今回のメニューはイメージで名づけしてあります。よって英語と仏語からざっと訳してみました。


マニアック・シャンパーニュ-mandarin

Krug Grande Cuvée
焼き物前菜、蝶々形の盛り合わせ


Krug Clos du Mesnil 1979
薄切りすっぽんのソテー、椎茸添え
キヌガサダケの蒸し物ツバメの巣と蟹肉詰め


Krug Rosé
フカヒレの煮込みと山鶏
オマール海老のソテーと最高級の山鶉(うずら)


Krug Vintage 1976
ウサギの煮込み、宮廷風
ナマコの海老とチョウザメの詰めもの


Krug Collection 1969
中国鶴と香草の湯煎仕立て
テングハギの蒸し物
皇帝の菓子


Krug Collection 1961
カスタード・クリーム
中国風プティフール


豪華なディナーです!

少しは雰囲気を感じていただけたでしょうか?

供されたシャンパーニュはクリュッグのフル・ラインナップ超豪華版6アイテムです。


どう豪華というと…長くなりそうなので次回に(^^;)。



.マンダリンは1963年にジャーディン・マセソン社の本社跡に開業しました。

経営もジャーディン・マセソン。

25年前の香港でワインやシャンパーニュの輸入状況が良好だったとは思えませんが、

経営が大商社であるジャーディンであればなんの問題もなかったことでしょう。