「非常にヤバい人が居ます。」だそうです | マンガ論争勃発のサイト

「非常にヤバい人が居ます。」だそうです


 ある規制強化に反対されている方からお電話を頂きました。
 曰く「規制問題の同人誌を出すので、『SPA!』の記事を掲載したいんですが…」。
 あのさ、著作権ってものがあるでしょう。
 で、「扶桑社に聞いてよ」っていったら面倒だからやめるそうです。
 なんだかなあ。
 
 さて、木内さんという方よりメールを頂いたので、ご紹介することにしてみました。

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非常にヤバい人が居ます。
”写実的”に少女ヌード写真集を参考に描いた絵(レタッチしただけか?)を売りに出している人がいます。
http://chattoma.web.fc2.com/

とらのあなやメロンブックスでも売っている様です。
http://chattoma.web.fc2.com/index2.html

もしかしたらコミケに出展するかもしれません。
その際、もし摘発などと言う事になればコミケ存続の危機となるかもしれません。
出展しなくても捜査当局に創作物規制の端緒とされる危険性はあると思います。
幸い、アドレスで検索しただけですが、話題にも問題にもなっていない様です。

掲示板はありますが、頑迷な性格だと意固地にさせるだけだと思い今の所は何もしていません。
サイトの文章を読むと、論理的思考を持った人だとは感じるのですが。
http://chattoma.web.fc2.com/garakuta_and_about_bbs.html

当人にもなるべく早く的確に危険性を認知して貰わなければなりません。。
特に『海外の捜査当局』からの指摘がなされたら日本の警察は摘発に動く可能性が大きいと思います。
昼間さんに対処をお願いしてもよろしいでしょうか?

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 というわけで、購入してみました。
 確かに故・清岡純子女史の写真をそのままレタッチ或いは模写したものが使われております。
 現状、日本では摘発されることはないと思いますが、いくつかの国では有罪になる可能性もあります。
 
 ただ、ちょうど紹介しようと思っていた国立国会図書館の発行する『レファレンス』誌にも掲載されておりましたが、
カナダでは芸術的価値の認められる絵画は、児童ポルノではないという判例も出たりしています。
 
 「諸外国における実在しない児童を描写した漫画等のポルノに対する法規制の例」
 http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/200811_694/069403.pdf

 もしかすると、これを携えてカナダあたりに持ち込んで、逮捕されて最高裁まで争えば芸術的価値が認められるかもしれませんね。
 (私も永山さんも、違法と合法の判定を求められることが多いのですが、我々は警察でも裁判所でもありません)
 
 それにしても、いったい「昼間さんに対処をお願いしてもよろしいでしょうか?」とは、どういうことを意図しているのでしょうか?
 先日、ある政治団体の方とお話しをしたら
 「ぜひ、政治家の○○を暗殺してくれ」という電話が時々かかってくるそうです。
 で、
 「じゃあ、あなたがやればいいんじゃないですか?」と答えたら
 「いや、俺は只のサラリーマンなんで」と急に腰が引けた口調に変わったとか。
 
 と、つらつら下記ながら、木内さんが、どんな「対処」を求めているのか考えてみたのですが
 ・私が先方のサイトに乗り込んで「やばいから、止めろ。コミケを潰す気か」と恫喝する。
 ・とらのあなやメロンブックスに電話して「販売を止めろ」と脅す。
 ・警察に通報する。
 ・インターネットホットラインセンターに通報する。
 ・爆破、暗殺、私刑、自決強要。
 こんなところでしょうか。
 いずれにしても、私や永山さんの仕事ではありませんね。
 
 (昼間たかし)

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