帰り、通り雨にやられましたよ。
ちょっと雷がなっていたから早くやむと思っていたけど、思わず本屋に…。
やっぱり人が少なかったから、一人でウハウハしてました。
読んだモノを掘り起こし中。
まだ書いてなかったので、今日は猫田先生の短編集を!!
『黄昏バス』(作:猫田リコ)
〔あらすじ〕今日は幼なじみの結婚式。
無事に見送った後、残された男ふたりは一緒に帰りのバスに乗る。
心にお互い小さなわだかまりを抱いて―――…。
幼なじみ、温泉、落語家、オフィスラブ、任侠等々猫田ワールド七変化の最新作品集!!
「夏 恋の嵐」
上司×部下
台風のある日、朝イチで原稿を持ってくるためにチーフと会社にお泊まりするはめになる葵。
同じ社員の一言でやたらとチーフを意識しちゃって、平常心を装っているチーフよりテンパっていました。
恋のキューピッドが台風だなんて!!
なかなか無いと思う。
「男残酷物語」
社長×父親の元愛人?
もうタイトルが凄いです。
サスペンスドラマでも、こんな直球なタイトルはないと思う。
だけど、内容も凄かった。
月に一度、柚木は菊地と温泉巡りをしているんだけど、どうやら菊地は死んだ父親の愛人だったらしい。
だけど、菊地のことがどんどん好きになっちゃう柚木。
自分のせいで、菊地の運命を狂わせてしまったことも知らずに!!
たまに、猫田先生の作品でどんでん返しと言うか意外な真実が明らかになって、ビックリするときがあります。(*_*)
この話もそうでしたよ。
ネタバレしちゃうと、驚く楽しみがなくなるので、ぜひ読んで下さい。
「世界一空気を読まない男」
落語家・弟弟子×兄弟子
本当に教平兄さんは困った人です。
いつも継介にべーったりだったのに、継介の気持ちを知ったら、あっさり突き放すなんて!!
ドライすぎる。
いい男なのに教平を好きになっちゃった為に、落語に身が入らなくなっちゃって。
まぁ、ベタベタくっつくようになった経緯は教平が起こしたことなんですけどね。
で、失恋から吹っ切れた継介に爆弾発言をするのに笑った。
く、空気読めなさすぎです。
継介にとっては嬉しい誤算ですよ。
「黒田ロマンス」
組長×側近←組長の息子
や、ややこしい関係だな…。
黒田は組長が好きで、その息子は黒田が好きで、父親を尊敬している。
組長は黒田を大切にしてるけど、息子も親バカになっちゃうくらい大事なわけで。
この関係のそれぞれ気持ちを知っているのは黒田だけ。
彼の前だけはダメダメな人になっちゃう組長が可愛すぎるよ。
普通に着替えを手伝ったり、落ち込む組長を慰めたり。
側近っていうよりは女房みたい。( ´艸`)
多分、崩れることのない三角関係がなんだかもどかしい。
きっと報われないまま回り続けるんだろうな。
「うらはら」
幼馴染み同士
本当に猫田先生の和モノは大好き!!
それがシリアスだと更に好き。
で、結果……視界がボヤける。
「うらはら」もやられたよ。
この短編集の中で「黒田ロマンス」も切ないけど、「うらはら」が一番切ない。
いつも喧嘩して、でも気になって村から離れた場所にすむ呉城の家まで足を運んでしまう松雪。
彼の家に毎回訪れる理由は分かっているけど、言えない気持ちを抱えているんです。
で、呉城がその場所に住む理由とか使えていたお屋敷に行かなくなって、剣を捨てた理由とか、いきなり松雪を抱いた理由とか。
一体どうしてくれよう。
これから起こることを考えたら、にやけるところが半泣きになった。
通じ合ったその日に全ての終わりがくるなんて。
うぉぉぉっ。ヽ(;´Д`)ノ
「黄昏バス」
あらすじは、上記で。
ば、ば、バスで…。
大胆すぎるよ。
片想いだけど、両想いな話でした。
攻めが黒かった~。( ̄▽+ ̄*)
あれは絶対幼いころから惚れちゃって、絶対手に入れようとしていたタイプだと思う。
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【猫田先生の感想】