僕のアルバムの店頭販売について記した
という記事を先日書きました。
そのブログの前置きにも記しましたが
店頭で目の当たりにした状況について
ショップ様に対して攻撃や妨害をする
意図は全くなく、個人的な怒りや不満を述べる
ということでも断じてなく、問題提議をするというような
偉そうなことがしたいわけでもないです。
しかし、皆さんに発信するという以上は
ただ所謂“独り言”として書いてるわけではないです。
当初はブログについてのご意見やシェアなどを
お願いすることを記しておりましたが
あの投稿をご覧になるということを選択し
読んでいただけたということで、もう十分に
有難いことだと今は感じています。
改めてありがとうございます。
記事では、店頭にて自分の作品をこのまま期間満了まで
継続して置いていただくか、もう引き上げるか、という
ことを少し考えていると最後に書きましたが、結論から
申しますと近日中に引き上げる手続きをすることにしました。
そういう結論に至るまでの詳細は前回のブログで
書いておりますので、今回は割愛しつつその経緯を
書いていきます。(詳しくは前回ブログをご参照ください)
今回の一件から考える、今後の自分の作品の発信の
仕方まで話は及ぶとおもいます。
ご覧になった方にどう映るか感じるかは、その方次第で
それは無論、ということですが、僕としては決して
怒りや不満、愚痴を述べていくわけではなく
あくまでもどうしていくかをポジティヴに記していくつもりです。
よろしければ引き続きご覧ください。
先ず店頭販売については、売り上げ取り分等条件は
もちろんのこと流通で作品が売れるか、という可能性も
自分なりに理解し店頭に並んだときのこともある程度予想を
つけていたうえでネット経由でショップ様に販売委託の
お願いをしました。
販売が決まり、是非担当の方とも直接お話を
とおもい、お店に足を運んで実際にその光景を見ると
予想はしていたものの正直ショックが大きく
はっきりいって担当の方にお会いして、置き方などに
関する提案などする気力もなくなりました。
どのようなことだったか今一度書きますと
ただ背表紙の作品名、作者名を記したラベルも無く
紙ジャケットをプラケースに入れて
希望したジャンルのプログレ若しくはジャズコーナーではなく
“日本のインディーロック”の棚に縦置きするだけ
というような、はっきり言って御粗末な方法で
置かれていました。
このような環境で万が一(という表現で最早書きたくなって
しまいます)売れたとしても、結構なパーセンテージで
マージンをとられるというのはあまりにも悲しいというか
悔しいというか、腑に落ちないです。
もちろん予め目立つようにするとか、認知してもらうために
いろんな工夫をこちら側でする努力は必須でしょうが
いろんなミュージシャンの方々の心血を注いで創った作品
という約束があって、そのお店に商品となって集まるわけで
商売ですから~、というのは大きくあるのかもしれませんが
足を運んだリスナーが知らないようなものを知ってもらえる
努力をもっとしても良いんではないかな、と思います。
それが無い、すでに売れる可能性が極めて高いものを
目立つように置く、というか売れるようにしか促さないんで
あれば、こと自主制作するミュージシャンにとっては
店頭に置くメリットはどこにあるんでしょうか。
そういう部分は今回の自分の作品を製作する当初から
思ってきたことだったので、こういう結末になることは
判っていたとはいえ、何か悔しさが残ります。
が、反面吹っ切れたという部分もあり
今はその気持ちのほうが大きいです。
そういうことで、Fuse your Novelという作品は
当初のとおり、坂本学より直販でご希望の方に
ご購入いただくという方式で引き続き扱っていきます。
いずれにしましても、より多くの方に認知していただける
ように今後も地道に努力をしていきます。
アルバム曲試聴YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=7QB4b7sAGXY
こちらでは全曲試聴可能です
http://www.tunecore.co.jp/artist/manavuuu.sakamoto#r172007
作品ご注文は坂本へのメール
その他fb、ツイッターなどどんな方法でも承ります。
ご希望の旨をお知らせいただき次第、折り返し
ご案内させていただきます。
そしてここからは、先の話というか現状の音楽の
扱われ方について自分の見解を書いて
みたいと思います。
前回のブログで渋谷でよく見る近日発売のポップスを
爆音で垂れ流すトラック(そういえば大阪はまだ少ないですね)
について少し書きましたがそこから自分なりに
見えてくることがありました。
あのトラックがプロモーションと言う目的で
走り回っているんであれば、僕はそうは呼べません。
僕に言わせれば単なる刷り込みであり、いわば脅迫です。
もう世の中全体的に消費させることができれば
何でもアリの滅茶苦茶な方法で、正義とか常識
とかどんどん変わっていってはいますが
せめて音楽くらい気持ち豊かに穏やかに
創って聴いてができたらな~と。
そう感じたときに、気付くことが自分の中でありました。
音楽を創っている(CDなりの完成品になる)人たちは
ビジネスであれ、どんなジャンル、音楽性においても
多くはクリエイティヴにポジティヴに創り生み出していて
そこから以降に関わっている人間たちによって
元あったものが捻じ曲げられてるんだな、と強く感じます。
上で書いた爆音トラックの件に戻りますが
そのとき聞こえてきたのは、僕が曲としては結構
好きだった女性歌手のベストアルバムが発売ということで
ある曲が流れてましたが、昔聴いて“良い曲だな”と感じた
記憶があるその曲にも関わらず、僕はそのときは
“うるさいな~”としか感じませんでした。
爆音が流れて多くの人が振り向きますが
それは聴いたんではなくで、反射として聞こえただけ
なのだと思います。
まあそれだけでもあのトラックの目的は達成されるのでしょうが。
こういう事が僕が思うところの、良い音楽であるはずなのに
捻じ曲げられていると感じる最たる例だと思います。
たとえば自分でCDなりダウンロードで買ってもらい(YouTubeでも
なんでも良いと思います)聴くとかの能動的な手続きをする
ということこそが特に大切で、たとえば僕がそういう手続きを
ふんでから上の女性歌手のその曲を聴いたら
それはそのときの虫の居所とかいろんな要素はあるものの
多分、“良い曲だな”とおもえるはずです。
これって音楽に限らずほとんどすべてのことに
いえるんじゃないかな、とも思います。
以前から書いてきたことの繰り返しになりますが
やはり100%は無理にしても創った側の意図した
範囲内で正しく受け手に届かないと、誤解の連鎖が
続き、一見順調にみえてもゆくゆく破綻していくんだと思います。
そういう部分ではインディーズというか自分自身の
感覚と選択でやっていける方式で活動するほうが
良いよな、という結論になり先ず自分に対して誠実に
音楽を創ることはもちろん、自分の考える正しい経路で
リスナーの方々に発信していくことをしていきたいと思います。
長々綴りましたが、読んでいただきありがとうございました。
坂本 学