みなさん、こんにちは。
今回ご紹介するのは、無印良品の現会長松井忠三さんが書いた
『無印商品は、仕組が9割 仕事はシンプルにやりなさい』
という本をご紹介します。
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい
松井さんは、38億円の赤字に陥った無印良品をV字回復させた人物です。
本著は、松井さんが初めて書き下ろした書ということで、彼の経営のノウハウが語られています。
彼の言わんとするポイントは大きく以下の3つだと思います。
①仕組を作ることが経営のすべて
①マニュアルの重要性
②計画よりも実行力
非常にシンプルですが、すべて実例に基づいているので、非常に読みやすく、そしてわかりやすく理解できます。
私も、一回目はたった1日で読み終えることができました。
内容としては、経営者やリーダー向けに書かれていますが、スタッフであっても、上司が言わんとする意味が、本著を読めばわかるようになります。
特に、目からウロコだったのは、
マニュアルがなぜ重要なのか?
これに明確な答えを出した点です。
多くの会社では、マニュアルを作成するように指示を出しているかと、思いますが、その目的を皆さんはどのように考えているでしょうか?
引継ぎをスムーズに行うため、業務を標準するため
などが一般的ではないでしょうか?
松井さんは、マニュアルは業務改善を実施するために作るものとしています。
改善をするためには、標準をまず設定しなければはじまらない。その標準こそがマニュアルなのだと。
私の会社でも、マニュアルを作れ作れと言っていますが、なかなかあがってこないし、出てきてもクオリティは決して高くないものです。
それは、実は私自身がマニュアルの存在目的を正しく理解し、それを部下に伝えていなかったのだと気付きました。
無印良品では、すべての業務をマニュアル化し、それを毎月1回アップデートする”仕組”になっているそうで、それが会社の原動力となっているということです。
この発想の転換は見事です。
私も早速これを取り入れていきたいと思います。
そういった意味でも、この本は最近の経営者の本でもかなり秀逸かと思います。
是非ご一読ください!
角川書店は「無印良品は、仕組みが9割」公式サイトを設置。
書籍概要のほか、松井忠三氏のメッセージ映像、マニュアルの一部を閲覧できます。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/mujirushi/
無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい
目次
はじめに
序章なぜ無印良品には“2000ページのマニュアル”があるのか
1章売上とモチベーションが「V字回復する」仕組み
2章決まったことを、決まったとおり、キチンとやる
3章会社を強くするための「シンプルで、簡単なこと」
4章この仕組みで「生産性を3倍にできる」
5章自分の仕事を「仕組み化する力」をつくろう
おわりに