若手からの脱却とは? | 京都で働くコンサルタントのブログ

若手からの脱却とは?

皆さん、こんにちは。
(株)マネジメント総研の小山です。

先日(11/22)、日本システムアドミニストレータ連絡会(JSDG)の以下のセミナーに参加しました。

IT担当者のためのステップアップセミナー【in京都】
若手からの脱却~IT担当者の教育とキャリアを考える~
http://www.jsdg.org/public/contents/seminar/kensyu_kkpj201411/top.htm

このセミナーは、元々8年前に私が立ち上げたものですが、今回の運営はほとんどノータッチでしたので、イチ参加者として楽しませていただきました。

その中で、琴線に触れたコンテンツがありましたので、紹介させていただきます。

それは、『チームを育てる、若手から脱却する』という講演です。

※案内Webページには次のとおり概要が記載されています。

リーダーが仕事を抱え込んでいては新しいことはできません。
どうやってメンバーを育て、チームとして仕事ができるようにするか。
そうしていく中でリーダー自身も一歩前へ、若手から脱却していく。
そのとき考えていたポイントをお話しします。



業務改善の取組み事例を土台として、チームの総合力を上げるためにどのような考えで、どのようにアプローチしたかが語られたのですが、とても興味深く臨場感のある講演でした。


なるほどと思ったのは、「一人のチームメンバとしてどのように立ち回るか」ではなく、「自身がどう働きかけることで、他のチームメンバが生きるのか」という視点の転換です。

「メンバとしていかに能力を発揮すべきか」ではなく、「チームの総合力を上げるためにどう関与すべきか」という一段上の視点を持てるようになること(なったこと)が、「若手からの脱却」ということなんだなぁと腑に落ちた次第です。


若手と呼ばれるステージでは、自身のことで手一杯な状況であり、それが段々こなせるようになると、周りが見えるようになって来ます。

その時に、一段上の視点、すなわち「チームの総合力を上げる」という視点で関わろうと行動する状態が、若手から脱却した状態なのだと理解しました。


ただ、周りが見えるようになったからといって、即「チームの総合力を上げるために行動する」という状態には至りませんよね。

そこで、講演後の質疑応答で、「どうしてそういう視点に辿り着けたのか? また、チームの総合力を上げようという行動に至ったモチベーションは何だったのか?」を聞いてみました。

すると、面白くシンプルな答えが返ってきました。


それは「自分がやりたいことをやるため」という答えでした。


他にやりたいこと(着手したいこと、やり遂げたいこと)が出来、それをやるために目の前の状況を改善しなければと考えた結果、出てきたアイデアと行動だということでした。


すなわち、若手からの脱却とは、「使命感を持って情熱を注ぎたくなる仕事の発見である」と言い換えることができそうです。


これも一つの正しい答えだなぁと気づかせていただいた有意義なヒトコマでした。