浅田真央。言論自由な国で解説するメダリストは今日をどう伝えたか? | SingleFather*Blog

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ワンと暮らす一人身のひとりごと。たまに社会動物環境整備協会認定のドッグライフカウンセラー。ミニチュアダックス犬のTommyとの生活記。

SingleFather*Blog-20100224先ほど、録画しておいた浅田真央選手の今日のショートプログラム見ました。Tommyは生で見ていたようで、演技が終わって水をガブガブ飲んでたそうです。お前、マジで好きなんだな、真央ちゃんw

男子シングルがあんな感じの採点だったので、キム選手はやる前から優勝確定だよなと思ってたのですが、ショートプログラムで真央ちゃんは意地を見せてくれました。

プルシェンコ選手が相当ご立腹のようですが、Yahoo!の五輪特集でフィギュアのコメンテーターをサーシャ・コーエンとエルビス・ストイコが務めてまして、男子の競技結果についてストイコは『ショックを受けた。1位はプルシェンコ、2位はダイスケ、3位はライサチェック。見ていた人もそう感じてるんじゃないか?』、コーエンは『不可解な結果。転んだパトリックチャンよりもジョニーウィアーが下、素晴らしいプログラムを演じたダイスケがフリーで5位。完璧に4回転を降りたプルシェンコが飛ばないライサチェックに勝ったと思った人が多かったのでは?』等、歯に衣着せぬコメントをしてましたので、彼等が女子の演技にどうコメントするのかを楽しみにしてました。

こーゆーのを平気でパブリックにするあたり、狙ったものを執拗に報道する割には偽善者的なコメントしかしない日本のメディアとの、言論の受容性の差を感じてしまったりします。アメリカも色々問題のある国ですが、自分の考えを述べるのが普通、議論を交わすのが普通であるというあの文化は羨ましいです。

で、本日の彼等の解説ですが、コーエンはキム選手の滑りの上手さを指摘しつつ、やはり男子と同様に難度の低い要素に対するGOEのあり方に軽く触れてます。
ストイコは真央ちゃん大好きなんでしょうねw 不可解なGOEにエキサイトしてしまったのか、最初はユナと呼んでいたのが最後はキムと呼び捨てになってしまってます……

以下、浅田選手とキム選手の部分の訳です。英語ではヨナではなくユナと言いますので、その通りに書きました。


サーシャ・コーエン (トリノオリンピック女子シングル銀メダリスト)
エルビス・ストイコ (リレハンメルオリンピック、長野オリンピック男子シングル銀メダリスト)
司会者


マオが登場しました。彼女は技術的に最も難度の高いプログラムに挑戦中です。もし彼女がこれをクリーンに滑れたら、間違いなく4強に入ると思います。
美しいトリプルアクセルですね。
氷上は日本のマオ・アサダです。彼女は優勝候補の1人で、今期の自己ベストは58.96です。
すごいスパイラルシークエンス。
パシフィックコロシアムの観客は、アサダのショートプログラムの音楽のリズムに合わせて手を叩いています。
完全に楽しんでますね。
最後はものすごい歓声が沸き上がっています。観衆の中にたくさんの日本国旗が見えます。
彼女は本当にすごいスケーターですね。才能があって、そしてすごく可愛くて。そんな彼女の演技を一緒に見れるのが本当に嬉しいです。
今、ユナにとってすごいプレッシャーでしょうね。彼女はマオの直後に滑ります。
ジャッジは彼女のルッツの着氷に疑義があるのかも。どのぐらいクリーンなのかはここからは見え難いな。でも、アクセルは完全にクリーンだった。
しかしまぁ、女子がショートプログラムでトリプルアクセルに挑戦するなんて、超エクサイティングだよ。
アサダの得点は....。73.78、彼女のシーズンベストです。
観衆からも賛意が鳴り響いています。
今のユナは少し多めのプレッシャーを感じてるかもしれないですね。マオが大きく点を伸ばしたので。彼女はパーフェクトにしなくちゃいけないと思っていると思います。
ユナはより速く、よりパワフルなスケーターです。でも、マオのような難度の高いプログラムは持っていません。
ユナ・キムが氷上に立ちました。
ジャッジがこれをどう評するかですね。もし、比較的簡単な要素を上手くこなしたことに対してプラスの評価をもらえるのであれば、彼女はより難度の高いものをこなしたマオと同じぐらい高い得点を得ることが出来ます。
ユナは少しだけ速いスピンを持っているし、マオはより良いスパイラルシークエンスを持ってる。
これは接戦になりそう。
マオはスケーティングに対して純潔さと共に優雅さを持ってる。一方、ユナはセックスアピールを持ってる。
ジャッジは採点を変えるべきだね。トリプルアクセル・ダブルはトリプルルッツ・トリプルトーより全然難しいんだから。でも、全ての要素と一緒にするととても近い得点になってしまう。
ユナ・キムの得点は....。ユナ・キムは78.50を取りました! 彼女のシーズンベストです。
彼女はアサダ(73.78)とナガス(63.76)を抑えてトップに躍り出ました。
5点差ですね。ユナはマオよりもスピードがあったのと、多くの要素で高いクオリティがありました。
ユナはすごい滑りでした。彼女はすごいね。でも、彼女の得点は吊り上げられすぎ。
マオのトリプルアクセル・ダブルトーはキムのトリプルルッツ・トリプルトーよりも断然難しいんだよ。
この4.72の得点差は直後の演技としては絶対に多すぎだよ。
キムのスピンがより速かったのに対して、マオのスパイラルシークエンスはより柔軟性があった。キムはほんの少しだけ完成度と姿勢が良かった。でも、こんなに得点差をつけるべきじゃない。あり得ないよ。
彼女は一歩先に出た。ほんのちょっとだけだけどね。でもこの得点差はナンセンス。
ショートプログラム後のトップ5は、ユナ・キム、マオ・アサダ、ジョアニー・ロシェット、ミキ・アンドウ、レイチェル・フラットです。
ユナは1位になるに値した演技だったと思います。彼女は最も速いスケーターだし、パフォーマンスの中により輝きがありました。それと、全体的な要素のクオリティが他の競技者よりも上質でした。


P.S. カーリングのチーム青森の選手たちのインタビュー動画今見ました。目黒選手、泣くな。ミスショットよりもあなたのスーパーショットに歓喜した人の数の方が多いです。十分すぎるほど、日本代表のスキップの役目を果たしてくれました!