夏休みを利用して福島、宮城、岩手に行ってきました。


もうお分かりですよね。


震災のあった地域です。


南相馬から石巻、気仙沼、そして陸前高田まで。


どこも壮絶な風景でした。


その中で最も印象的だったのが石巻の小学校です。


ひとつは、生徒と教師の7割が大津波の犠牲になった学校です。


小学校の建物が見えた途端、なんだかそこだけ真っ黒い空気に包まれているように重苦しい雰囲気が漂っていました。


車から降りると涙があふれそうになりました。


そしてもうひとつは時計が246分で止まったままの学校です。そこには津波の勢いで天井が剥がれ落ち、むきだしになった配管やコンクリートの針金に小さなトレーナーがちょうど両腕を引っぱられているようになってぶら下がっていました。

このトレーナーの持ち主は、無事だったんだろうか…?


想像を絶する災害に巻き込まれたたくさんの人達の中には多くの子供たちも含まれているということがショックでした。


子供が生きてここにいるということは、奇跡ですよ。


当たり前とか当然のことではありません。


子供がいる。


それは、守られていることです。とても恵まれていることです。

まして、受験をさせることが出来る環境にあるということは本当に、本当に恵まれていることです。


子供がなかなか言うこと聞かない。


勉強しなくて困る。


なんて、小言を言う前に子供をしっかりと抱きとめてあげて下さい。


「生まれてくれてありがとう。うちの子でいてくれてありがとう。」


この気持ちを忘れないで子供に接していたら、子供はちゃんと親の気持ちを感じ取ります。


中学受験は親子で乗り切るものですから、がみがみ言いながら、喧嘩しながら、泣きながらよりも信頼しあって乗り越えたほうが良い思い出になりますよ。