朝、6時過ぎに看護婦さんに起こされた。

と同時に、痛みを感じた。。。

6:20 内服の痛み止めをもらって飲む。
効いてくるまでしばらくかかるからね。。と言われた。
(この薬は6時間おきと説明を受けた)

背中の痛みどめもまだ付いているけど、今日中に外すよ~と言われて、ビビる、、、
今のうちに、プッシュして、使っておかなくちゃ、、
痛いのイヤだよぉ・・・・・

恒例のりんごジュースが届き、ごくごく。

しばらくすると、アナウンスがあり、体重測定日とのこと。
歩ける人はナースステーションへ、と言われたけど、ワタシは対象じゃないな、と思ってのんびりしていたら、まさかの!!看護婦さんが呼びにきました。

え・・?? 痛いんですけど、、、、
まだ、さっきの痛み止め効いてないんですけど。。

それに、体重測定って言ったって、尿やおしりに管がついてるし、点滴の管もついたまま。。
これで体重測ってどうするんだろう・・??って思っていたけど、そんなのお構いなし!?

結局、歩いて連れて行かれる。

起き上がるのも痛いのに、、、、、、

夜から続いている看護婦さんは、手術室までついてきてくれた担当看護婦さん。
もっと優しいと思っていたのに、、、、ちょっとヒドイ、
(看護婦さんをちょっとキライになった瞬間だった)

なんとか、ナースステーションまで行き、体重を測る。
入院前に家ではかったときより増えてるし、、、!?
(ま、いろんな管のせいだと思うけど。。)

大回りして、お部屋へ戻る。


あ~~疲れた。。。。


今日・明日くらいが麻酔の痛み止めがはずれて痛くなってくるから、ちょっと大変だろうけど、ガンバってね、と言われた。

彼女はこれから3連休だそうで、次の彼女の出勤時には、だいぶ元気になっているはず!と慰められた。

日勤の看護婦さんに変わり、この看護婦さんが、さらにちょっと厳しめ!

早速、今日は頑張って歩きますよ~って言われて、いきなりヘコむ。
さっき頑張ったばっかりなのに、、、、

今日は、尿の管も後で外しますよー!って言われたけど、トイレまで歩けないから無理です、、
痛くて、座るのも大変なのに、、、、尿の管抜かれちゃったら、トイレいけなくなっちゃうし。。。
トイレいけないから(行きたくないから)、お水飲むのやめちゃいます、、って訴えたら、

「じゃあ100歩ゆずって、明日の朝抜きましょうね」、と言われて、ホッとした。。


10時 ダンナ到着

程なくして、若い先生が回診にきて、あっけなく、背中の管を外された。

あ・・・痛み止めが・・・・・・抜かれてしまった・・・

ギリギリまで、できるだけプッシュしておいてよかったよ~~!
(でも実は、術後から右足がずーーっとしびれた感じで、それは、この薬の副作用だったよう)


それからしばらくして、主治医のF先生が回診にきた!
日曜日なのにびっくり!!!!!!

「おしりの管イヤでしょう~抜くからね」、って言われたけど、
ワタシは、正直、おしりに管が入っていることも感じてなくて、
おしっこの管もあんまり気にならず、、、、正直に言うと、

「あ、そう、めずらしいね、」と一言。

あとは、顔を見たくらいで、お腹を診るわけでもなし、、、
え?もう終わり・・?? ちょっと、拍子抜け・・

さっき、若い先生が診察してくれたからいいのかな・・?
でも、主治医の先生の顔を見ると、ちょっと、ホッと、した。


看護婦さんがきて、お着替え&体拭きタイム。

ダンナに、15分くらい出ていてもらって、軽くおしゃべりをしながら、顔を拭くタオルをもらって、体を拭いてもらって、おしもも清潔にしてもらう。

(この間、ダンナは早めのランチをしてきたようだ)


痛み止めが効いてきて、だいぶ楽にはなってきたけど、体調はイマイチ、、
どっちかというと、悪い。。。


そんな中、コンコン、もなく、いきなりガラッと戸があいて。。。。

パパ・ママ・弟がやってきた。


そして始まった、ママの機関銃トーク。。。

ダンナとの前夜(術後1日)の電話で、

ママ「マナの具合、どう?」
ダンナ「ま、なんとか大丈夫みたいです、」
ワタシ「(すかさず)全然大丈夫じゃないよ~痛いし、辛い・・・」
電話をダンナとかわる。

ママ「大丈夫じゃないって、先生が言ったの・・?」
ワタシ「先生とはまだ話してない。痛いし、辛いし、、、だから全然大丈夫じゃない」

ママ「術後に◯◯くん(ダンナ)はなんで電話くれないの?」とダンナのことを悪くいうので、

ワタシ「(呆れて)だってママ、電話ちょうだいって頼んだの・・?手術終わって先生の話聞いたあと、1時間しないと会えないって聞いて、パパたちのご飯つくるのに、最後までいないで帰ったんでしょ?」って言い返した。


どうやってこの時の会話がおわったのかは覚えてないけど、

パパの会社の社長さんからお見舞金を預かっているから明日行く、とのことで、病室へやってきた。


ワタシを見て、「大丈夫じゃないなんていうから、、、心配したじゃない!」とまくし立てる始末。。

(え・・・・?? ←ココロの声)

◯◯君(ダンナのこと)だって、余計なことをいうから、、みたいなことを言い出す始末。

(は・・??! ←ココロの声)

パパは、「痛いんだったら酒でも飲めばいいんだ!」、とか、自分の知り合いが術後1日でお見舞いに行ったら、もう歩いてて、自分で洗濯して屋上で干してた、なんて話をしてきた。

(何言ってるんだろう?? 何がイイたいんだろう・・?? ←ココロの声)


”だいたい大げさなんだ”、みたいなことを言われたり・・・


何しに来たんだろう・・・??って、だんだん不快になっていった


なんでそんなことばっかり言うんだろう、


お腹いたいって言ってるのに、苦笑いを浮かべるようなことしか言わないから、お陰でお腹が痛くて大変になった。。


顔を見たくなくて、布団で顔を隠した。


それでも、やめてくれない。。。。。。


「せっかく来てやったのに」(だったかな・・・)


その一言で、キレた・・・・!!!


布団で顔を隠したまま、

「今日は体調悪いから、他にもお見舞いに来たいって言ってくれた人がいるけど断ったのに」

「なんで具合がわるいのに、病人なのに、優しくしてくれないの!!」

「今日来てって頼んでない!!!もう出てって!!!!」

って、すごい勢いで、泣きながら、怒鳴ってた。。。。


ママは「くるんじゃなかった」、くらいの捨て台詞をはき、出て行った。


怒りというか、悲しみというか、複雑な気持ちで、涙がボロボロ流れて止まらない。。。


ダンナだけが残っているんだと思ったけど、
弟も、そばにいた。


弟「泣くなよ・・・・」
ワタシ「だって、、、、ひどすぎる・・・・」

弟は、どうやって大腸がんに気づいたのか、
まずそこから話を聞いてくれた。


なんで病気になった理由がママにあると思っているのか、

そもそも、なにをもって大丈夫か、大丈夫じゃないか、が、
ママと私達(ワタシとダンナ)で違うんじゃないのかね? 
なんて弟なりの見解を話してくれた。
(弟は実家暮らし、ママとパパとの生活に慣れていて、流せばいいじゃん、そんなの、ってスタンスのよう)


ワタシは、愛されてないと思ってる、と口にすると、

弟は、いや、おまえ(ワタシのことをいつもそう呼ぶうちの弟なんです)のほうが愛されてるよ。
小さいころの写真だって、お前のばっかりだし、

なんて言われて、びっくりした。

それに、そもそも、4年も口聞いてなかったのに、ここ1週間のうちに、3回も通ってきてるんだから、心配だってしてるしさ、

って言われた。


いや、心配してくれるのは、わかってる。
でも、言い方っていうのかね、、、

ただ、そばにいてくれればそれでいいんだよ、とワタシ。


入院の日だって、一人で行けないからどうしようって思って、朝まで眠れなかった、とか

手術の日からずっと胃が痛いって言ってる、とか、

そんなの、全部ママのこと。


ママだって、辛いのかもしれない。


でも、いま、病人なのは、ワタシ。。。。。

いちばんつらいのは、ワタシ。。。

どっちが、病人なんだよ・・・・

優先順位、おかしいでしょ・・・・


いままでなら、ママの気持ち、くんであげようと思っていた。

でも、もう我慢しないって決めてたから、

自分のココロ、自分でちゃんと守った!!!!!!!!



弟とひとしきり話したあと、パパが帰るぞって弟を迎えに来た。

パパは再び部屋に入ってきて、
ワタシの顔を見たから、

「優しくしてよ」って言ってみたら、

「どうしてほしいだ?」だって。。。びっくり!!


「大丈夫か?とかさ、優しく言ってよ」、って言ったら、

「ふん」だって。。、


パパもママも、人に優しくしたこと、ないんだなぁ、、、、、って思った。


ダンナが見送りに行ってくれて、ベッドで一人、泣いていると、看護婦さん登場。
「どうしたの?」って聞かれたから、事の顛末を話した。

ま、特に意見はもらえなかったけど、カッコ悪いかもしれないことをさらけ出せた自分にびっくりした。

もう少ししたら歩こうか、って言われたけど、ママたちのおかげでお腹痛いし、無理です・・って泣き顔でお返事。


すると、歩いた方がいいから、点滴の痛み止めも使おうか、と。
そしたら、シャンプーもしてあげる、みたいな、

アメとむち、的な?提案。


ま、シャンプーは嬉しいし、痛くなければ歩かないと、、とも思っているから、OKする。


が、このあと大変なことになる・・・・

(つづく)