テレパシー少女蘭 [17] (蘭、バカンス! ~さらわれた花嫁~) | なになに関連記 ~なに、から、波ダッシュ

テレパシー少女蘭 [17] (蘭、バカンス! ~さらわれた花嫁~)

蘭さん、南の島へバカンスです。


蘭は不思議な夢で目を覚ましました。部屋にはウロコが落ちており、ただの夢というわけではないようです。


さらに、蘭は商店街の福引きで、特賞の南の島の「蛇の目島」の旅行券を引き当てました。そんな中、翠や留衣・凛も同じように福引をしていましたが、ハズレが出なかったということもすごいですね。凛が引き当てたトイレットペーパー半年分に対して、翠が引き当てたトイレットペーパー1年分は使い放題であって、好きなだけ使えるのですね。


そして、蘭たちは蛇の目島へやってきました。島にはギリギリの滑走路にプロペラ機が到着します。あまりにもギリギリなのか、客室乗務員も「おめでとうございます」などと言うようです。


蘭たちは機内でアイドルの星花月菜と赤座と名乗る男と出会いました。断崖絶壁で船も近づくことができないこの島は近年まで島の存在が知られておらず、珍しい生物が生息しており、赤座という生物学者が初めてこの島を調査したと留衣は言いました。まさに、蘭たちと同乗していた赤座はその生物学者のひ孫であったのです。そして、蘭は空港で赤座が蛇が体に巻きつく光景を目にしました。


レビューでお世話になっている横溝ルパンさんも触れられていましたが、断崖絶壁で船も近付けない島であり、プロペラ機がギリギリで到着できる島に、どのようにして建材を搬送させたのかがとても気になります。


蘭たちはホテルの女将であるという先程までテンションの高い客室乗務員に連れられ、ホテルにやってきました。そして、南の島のバカンスを楽しもうとした蘭たちは水着に着替えましたが、海岸はもちろん船も近付くことができない断崖絶壁で断念してしまいます。


蘭はホテルの前に変わった木を見つけました。この不思議な木には誘い花という花が咲いており、滅多に咲くことがないこの花は、花が咲いたときに幸福をもたらすと赤座は言いました。そんな中、蘭は月菜が何かに脅えている心を感じました。


留衣は誘い花について疑問に思っていました。留衣が蛇の目島について図書館で調べた本の中には誘い花は幸福をもたらす花であるが、幸福をもたらす根本となるものは蛇であると書かれていたのです。そして、蘭たちが特賞でこの島に訪れたこと、誘い花の花が咲いていたことは偶然ではないと留衣は言います。


ホテルの女将の勧めで蘭たちは夕日を見に出かけました。その途中、ホテルのロビーで赤座が漁師の老人に島にある大きな誘い花が咲く木のある場所を聞き出していました。漁師の老人が嫌がっていたところを凛が引き止めると翠は赤座の手に触れて、赤座が借金を抱えていることを打ち明けました。そして、赤座はこの場から立ち去り、漁師の老人は何かを知っているかのような顔をして呆然と立ちすくんでいました。蘭は漁師の老人の心を見ると、そこには多くの人たちが何者かに襲われている様子でした。漁師の老人はこの村の村長でした。島にバカンスを楽しでくださいと言い残すと、その場を去って行きました。


多くの謎が残された事件ですが、蘭は夕日を眺めている途中で、誰かが蘭のことを呼びかけました。しかも、呼びかけの力は今までにないほどで、苦しみを感じるもののようです。


蘭を呼び掛ける者、月菜が怯えているもの、赤座が探し求めているもの、漁師の老人が過去に見た事件を結びつけるものとは一体何であるのでしょうか?次回へ続く・・・。