テレパシー少女蘭 [12] (蘭と三つ目の涙 ~髑髏は知っていた~) | なになに関連記 ~なに、から、波ダッシュ

テレパシー少女蘭 [12] (蘭と三つ目の涙 ~髑髏は知っていた~)

三津埋村に隠された謎。事件は解決へ。


前回までのおさらいです。新聞記者である章平が取材に出たまま行方不明となり、蘭たちは章平の兄である凜のクラスメイトの麗香とともに、章平が残したメモを頼りに彼が取材に向かったと思われるかつて存在した三津埋村へと向かいました。この地にはかつて三つ目族という不思議な力を持った人たちが暮らしていたとされ、街の人は三つ目族を恐れていました。また、蘭たちは章平が行方不明になったことに関係があると思われる、この地に住む霜月という人物を尋ねました。しかしその夜、蘭と麗香が何者かに連れ去られてしまいました。蘭はテレパシーで翠に助けを求めるのでした。


今日のお話です。何者かに連れ去られた蘭はどこかの建物の中に閉じ込められてしまいました。蘭が閉じ込められた部屋には男性がもう一人閉じ込められていました。そして、蘭はこの男性が章平であることに気づきました。さらに、部屋の隙間から見える部屋には蘭と一緒に連れ去られた麗香が霜月と話をしていました。蘭と麗香は霜月とそのボディガードに連れ去られたのです。


霜月にはかつて娘がいました。しかし、その娘は幼い頃に病で亡くなってしまいました。麗香は彼の娘にだったのです。彼の娘も可愛いですし、麗香も可愛いです。そんな麗香は街へ戻ろうとしていました。しかし、霜月は彼の三つ目の力を使い、麗香は心を操られてしまいました。


霜月は過去に憎しみがありました。蘭は彼の心を見ました。そこには、彼は病で苦しむ娘を抱きかかえ、多くの病院へ行くものの診察を断られてしまい、やがて娘は息をひきとってしまうというものでした。霜月の辛い過去に何かを感じた蘭は、心をのぞかれた霜月にバレてしまいました。


一方、蘭の助けが聞こえた翠は凜と留衣とともに蘭たちを助けに向かいました。翠は蘭とテレパシーを通じ合わせ、蘭は三津埋村に連れ去られたということを知り、急いでタクシーで向かおうとしました。ところが、三つ目族を恐れる街の人であるタクシーの運転手は三津埋村へ向かうことを拒みました。そんな、タクシー運転手は翠たちの一言で三津埋村へ向かい始めました。


蘭たちは三津埋村にある祠に閉じ込められていました。そして、この祠へ向かう翠たちは、道の途中で大雨によって道が寸断されてしまい、行く手を阻まれてしまいました。しかし、それでも翠たちは蘭が待つ祠へと向かいました。


蘭は霜月の心をのぞいてしまい、彼に眠らされそうになっていました。蘭に襲い掛かる麻酔?の注射を片手に襲い掛かるボディーガードは、この日鰻の出前で騙されたボディガードの男でした。そんな男に必死に謝る蘭。もちろん、許してもらえることもなく、麻酔の注射が襲い掛かりました。しかし、危機一発で蘭の悲鳴とともに、翠たちが駆けつけました。


蘭たちに襲い掛かるボディーガードは凛の力技で封じ込め、蘭と翠は麗香を連れて走り去る霜月を追いかけました。そして、蘭と翠が辿り着いた先には頭蓋骨が置かれた部屋がありました。そして、そこには霜月が待ち構えていました。


霜月は三つ目族であり、化け物であると人々に避けられ続け、彼の娘も三つ目族であるからと病院からも断られ、いつしか彼は復讐を考えていました。ただ、不思議な力を持っていることだけで、化け物として避けられたことがとても辛く、二人にはわからないと霜月は言いました。しかし、翠は彼の辛さがわかっていました。翠自信も人の心が見えるとして、両親から避けられていたからですね。


しかし、霜月の復讐を止めようとはしませんでした。そんなとき、いつのまにか心が元に戻っていた麗香が光に満ち、額に目が現れました。そして、麗香と霜月の娘が霜月に復習を止めて欲しいと呼びかけます。それはまるで本当の親子のようでした。前回、章平が残したメモの中に、三つ目族と繋がりがあるかもしれないと残されていましたが、麗香は三つ目族の子孫であったようですね。だから、霜月の娘に似ていてもおかしくないわけですね。


不思議な力を持っていても化け物ではない、しかし、今の霜月は化け物であるという麗香の言葉を受けて、霜月は祠を飛び出し山を飛び降りてしまいました。すると、麗香は三つ目の力を使って霜月を救い出したのです。


さらに、蘭たちに危機が襲い掛かります。大雨で山が土砂崩れがおきていたのです。そして、蘭と翠は二人の力を合わせ、土砂崩れが起きる中、みんなを守りました。これはエスパーの力ですね。


やがて、霜月は復讐で犯した罪で逮捕されました。また、麗香が持つ三つ目の力は霜月を助けたときに使い果たしてしまったと言います。そして、事件は無事に解決。その後、凛の腕を振るった料理が蘭たちを待つのでした。