今日は長女の予防接種で病院へ。
いつもなら待合室に流れているアンパンマンのDVDを楽しそうに見て、自分の名前が呼ばれた瞬間に注射を思い出し怖くなって泣き出し、私に抱っこをされながら診察室に入って行くという流れなのだが、今日はなんだかいつもと違う。
DVDを見ながら診察室のほうをチラチラと気にして見ている。
名前が呼ばれた瞬間、少しビクッとしたが泣かずに1人で診察室に歩いて行った。
んっ!?なんだなんだ?!なにがあった?!
いつもと違う娘の様子にビックリしたのは私だけでは無いようだ。
看護婦さんも
「あらっ!今日は泣かないでとってもお姉さんじゃない!」と驚いている。
ちょこんと診察室の椅子に1人で座り、両手を強くグーで握りしめ無言で下を向いている。
先生にアルコール綿で腕を消毒されると怖くなってしまったのか、私のほうを見て声を出さずにポロっと涙を流した。
おいおいやめておくれよ、ママまで涙が出てきてしまう。
一瞬だけチクッとしてすぐに注射が終わり、先生にも看護婦さんにも褒めてもらえて嬉しかったのか、笑顔でご褒美のシールをもらって診察室を出た。
「注射、よく1人で頑張ったね!とーってもイイ子だったね!今日はどうしたの?」
と興奮しながら私がたずねると、少し照れたように娘が
「イイ子になって、プリンセスみたいになりたいんだあ♡」と言った。
毎回注射の時は泣いてしまい、娘と同い年の子がいるママ友に「うちの子は泣かなくなったよ」なんて言われるとなんだか焦ってしまっていた。
いつかはそういう日がくるとは思っていたけど、いざ来てしまうと、嬉しいというよりもどこか寂しい気がした。
家に帰りすぐにパパに
「今日ね、1人で注射できたんだよ!!!」
と自慢気に話していたが、パパも褒めながらも「なんか急にお姉ちゃんになっちゃったな。。」と寂しそうだった。
こうやって、少しずつ自分で出来ることが増えて私が居なくても大丈夫になっていくんだなぁ
。
娘よ、どうかゆっくり、ゆっくり、プリンセスになっていっておくれ。