夫の死後、間も無くから、なぜ、こんなに動き続けるのか。
毎日、毎日、発信するのか。
私にtoo muchを感じる方がいることも耳にします。

医師、国会議員の方々との写真を載せたりするから、いい気になっていると感じられることもあるんだなと知りました。

何を言っても言い訳になる。
人の感じ方は千差万別。
評価されたくてしているんじゃなく、必死なんだったら、前だけを向こう。
そう思っても、なかなかキツイことです。
私は平気にはなれない。
でも、発信する道を選んだんだから、やり切ろう。
自分に言い聞かせています。

夫は、スキルス胃がんの研究促進への望みをかけて、死後、臓器を研究に役立ててほしいと病理解剖【剖検】をお願いしました。
彼の臓器からのがん細胞は、現在、国立がん研究センターで保管され、研究促進を待っています。

私には、もう1つ思いがありました。
【やっと、がんを身体から出せたね】
手術が不適応でしたから、がんを出したい思いは、死んでから叶ったのです。切ないことでした。

いつも側にいた人が消えてしまう悲しさは、両親、夫と見送っても慣れたりしません。
街で歩いているご夫妻を見れば、なんで私は1人なんだろうと、しゃがみこみたくなります。
楽しそうな場所に行けなくなりました。

でも、悔しいからこそ、今の私は立ち止まれない。
傍で、主人の悔しさを見て来たから。
彼は生きられなかった。
だからこそ、活かしてあげたい。

折しも、【難治性がんの研究促進】が入った【がん対策基本法改正案】が、衆議院での可決を待っています。
5年ごとの【がん対策基本計画】も協議会で話し合われています。

後回しに出来ないことがある。
今、頑張らなくて、いつ頑張るんだと、自分を奮い立たせています。

私にしか出来ないことがあるならば、機を逃したくない。
今はただ、その一念です。

主人の命がけの思いが、スキルス胃がんの研究に届いたら、私は、その時、1人の遺族に戻りたい。
主人や、両親と過ごした日々を思い出しながら、ゆっくり過ごしたい。

その日まで、私の身体も心も頑張れますように。