共同通信社より、下記の記事を配信していただきました。

【スキルス胃がんの情報冊子   
 患者会「正しく知って」 

 早期発見が難しく進行も速いことが多い「スキルス胃がん」の基本的な知識や療養の心構えなどを患者の視点でまとめた冊子「もしかしたらスキルス胃がん―治療開始前に知りたかったこと」を、患者会「希望の会」(東京)が作成し、会のホームページで公開した。
 編集したのは、進行したスキルス胃がんと2年余り前に診断され、治療中の同会理事長 轟哲也 (とどろき・てつや) さん(54)。正しい情報を得るのに苦労した経験から「同じ思いをしてほしくない」と、専門医らの協力を得て完成させた。
 スキルス胃がんは、胃壁の中に染み込むようにがんが広がるため、内視鏡検査でも見つけにくい特徴がある。また胃がん全体の1割程度と患者数も少なく、がん医療の現場でも理解が十分とは言いがたいという。
 冊子はスキルス胃がんの特徴や標準的な治療法などを解説した上で、科学的根拠が乏しい治療法にも触れて注意を促し、信頼できる情報が得られるインターネットサイトを紹介した。
 轟さんは診断当時、妻の 浩美 (ひろみ) さん(53)と書店やネットで必死に情報を探したが、目についたのは「がんが消えた」などの刺激的な文句で売られている本やサプリメント、有効性がはっきりしない治療法ばかり。早く情報を得ていれば参加できたかもしれない抗がん剤の臨床試験のことを知ったのはずっと後になってからだったという。
 冊子作りに協力した医師の一人、 若尾文彦 (わかお・ふみひこ) 国立がん研究センターがん対策情報センター長は「スキルス胃がんなど患者数が少ないがんについて、情報を入手しにくいのは事実。冊子を活用し、主治医とよく相談してほしい」と話している。
 希望の会の連絡先は電話070(5019)1234。】

この記事により、地方紙での掲載もあったようで、希望の会の電話が鳴っております。

私たちの冊子が力になるのであれば、ひとりでも多くの方に届けたいと思っております。

記事を配信してくださった共同通信社に、心より感謝申し上げます。