骨転移がわかったのは、4月。
新幹線で治療に通い、やっと手術に手が届くと思っていた術前検査でした。
失意の中、満開の桜が哀しかったです。

転院し、新たな抗ガン剤、イリノテカンへ。
骨転移は、痛みがないので、とにかく、このイリノテカンで様子をみることになりました。

イリノテカンは、効く人には効く。
ダメな人には、激しい副作用が起こります。
下痢が主ですが、幸いにも主人には、激しい副作用はありませんでした。

胃は改善?されたのか、食べられるようになりました。
骨転移にも効いてくれないかなと願っていました。

ジムにも復帰し、私は退職を決めた8月、主人の背中に筋肉痛のような痛みが現れました。
ジムの疲れかなと思っていました。
でも、それが、骨転移の痛みの始まりでした。

骨転移の始まりに、整体に行ってしまう方もいるようです。始まりは筋肉痛みたいでしたが、数日で寝ていても目が覚めるようになりました。

主人の骨転移は、脊髄の神経に達していて、一歩遅かったら麻痺が出ていたかもしれません。
骨シンチで、新たな箇所への転移もみつかりました。痛み止めだけではなく、放射線をすることになりました。

放射線が効くと痛みは薄れますが、骨を埋めていたがん細胞がなくなったら、そこは一時空洞になって、骨ができてくるまでは、骨折しやすい日々が続くようです。
がんは筋肉をも壊していくので、負けないようにジムにも通って鍛えていたことも、大好きで乗っていたバイクも転倒が心配だから中止。好きなことが出来なくなるのは切ないですが、麻痺が起こらないようにするには、仕方ないですね。

昨日は、希望の会の勉強会準備のため、新幹線での移動。
荷物が骨に負担にならないように、階段の上り下りでは私が持ち、網棚へ乗せるのも私がやりました。
いつもは主人がしてくれていたこと。
ふと、いつか、1人になったら、何でも自分でやらなきゃダメなんだということが頭をよぎり、涙が溢れそうになりました。

放射線と抗ガン剤のダブルで、白血球も下がる可能性があります。
いろいろ気をつけていかなくては…。

ただ、本人は、ちゃんと受け入れて、前を向いています。私の方がオロオロしています。

不安は自分が作り出すもの。
ステージⅣでも、骨転移があっても、対処し、自分の人生をあきらめない。
たぶん、老夫婦にはなれません。
それは覚悟しつつ、だからこそ、今を嘆きでいっぱいにせず、自分らしく生きるために治療を受けていく。
治せないがんだからこそ、毎日、やりたいことをしなくちゃね。

今日は、私たちが全幅の信頼を持つ先生をお招きしての勉強会。
主人が希望の会を作った時からの夢であった、この先生の話を仲間に届けたいが叶います。
いい日です。