★国民年金、払っていますか?

ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子です。

自営業者や学生などが加入する国民年金において、払っていない人に対して資産を差し押さえるなどして、強制徴収に踏み切るとの記事が、今朝の日経に載っていました。

強制徴収の対象者は、所得400万円以上で、保険料を13ヵ月以上滞納している人。推計で14万人にのぼるんだそうです。

これまでも滞納していた人には、支払うように通知はいっていましたが、いよいよ強制徴収が始まるとのこと、第1号被保険者の方、払っていますか~?

これまでの加入期間の3分の2期間分、払っていなくて、更に国民年金の保険料を直近1年以上滞納している場合、もし障害年金を受けられることになってももらえませんし、万が一亡くなってしまっても、大切な家族が遺族基礎年金をもらうことができません。特に子育て中の方は要注意です。

「将来もらえないかもしれないんだから、払う必要ない」

という声をよく聞きますが、もし、もしですよ。今亡くなったらどうしましょう。

きちんと払っていれば、18歳までの子がいる妻、または子は年額778,500円と、一人の子あたり224,000円(3人目は74,600円)がもらえます。(H25年価格)

子どもが1人いた場合、年額1,002,500円の遺族基礎年金がもらえるわけです。これが全くもらえなくなるということは実はあまり知られていません。

これからの人生もらい続ける障害年金はなお「もらえない」ことによる影響は大きいかと思います。
(こちらも生計を同じくする子がいる場合、子の加算があります)

必要以上の生命保険に入らなくて済むためにも、年金にはきちんと入り、リスク対策をしておくことをおすすめします。

過去滞納している場合は、本来2年分しかさかのぼって払えなかったのですが、今年9月までは過去10年さかのぼって払えます。10月以降は、過去5年分だそう。こうした内容の改正案を今期の通常国会に出すとのことです。

老後について、「絶対今みたいにもらえる」とは到底思っていない私ですが、老後保障よりも今抱えているリスクという視点で見ると、やはり国民年金には加入しておいた方がいいよね、って思っています。

※記事内、わかりやすく書くためにざっくりとした表現が多いので、詳細に関しては必ず日本年金機構などのHPを見てくださいね☆(例:子の定義とか)