これからの予定
◆今後子ども会議
・6月12日(水)
・7月3日(水)
・9月18日(水)
・10月16日(水)
・11月20日(水)
・12月18日(水)
時間は、いずれも15:30~17:30です。
今年のテーマは、
☆自分の言葉で話す。
☆自分の言葉で意味付けする。
です。
物語を読んで、ストーリーを咀嚼し、自分の言葉に落とし込むこと。
その後、新たな発見を参加したお子さんと大人で話し合って行きます。
会場は、いずれも練馬区です。参加や見学をご希望方、ご質問等ある方は、
info@y2lab.net
までメールでご連絡下さい。
◆今後子ども会議
・6月12日(水)
・7月3日(水)
・9月18日(水)
・10月16日(水)
・11月20日(水)
・12月18日(水)
時間は、いずれも15:30~17:30です。
今年のテーマは、
☆自分の言葉で話す。
☆自分の言葉で意味付けする。
です。
物語を読んで、ストーリーを咀嚼し、自分の言葉に落とし込むこと。
その後、新たな発見を参加したお子さんと大人で話し合って行きます。
会場は、いずれも練馬区です。参加や見学をご希望方、ご質問等ある方は、
info@y2lab.net
までメールでご連絡下さい。
伝える、伝わる、表現力トレーニング
こんにちは。吉田裕美子です。
これまで月2回開催していたこども会議ですが、子ども達の年齢が上がって行くにつれて、習い事や塾で忙しい子どもが増えてきたため、土曜日の開催を中止して、月1回水曜日の開催に変更することにしました。
その代わり、今までの1時間から2時間に時間を長くして・・。
そして、今年1年は、自分の言葉で考えたことを話す、伝える力と、文章読解力に注力して行こうということにスタッフ会議で決定し、5月から新しいことにチャレンジしてみました。
今回は、とにかく、自分の言葉で長く話すトレーニング。
と、言ってもなんとなく話させるのでは話せませんので、こんな要領でトライしてみました。
(1)児童書の1小節を読む
ちなみに、今回選んだのは「エルマーとりゅう」。その中の「あらし」という一小節を扱いました。10ページほどあります。
(2)予め用意してあった、様々なシーンを表す18枚のイラストを見ながら、子ども達はお話しを聞く。
(3)参加者全員で、ストーリーを思い出しながら、イラストを並べ替える。「これが起きたら、その次何が起きたかな?」
(4)イラストを見ながら、お話しを自分の言葉で伝える。
最初は1小節を4チームで順に話してもらい、最後は、全10ページ分を子ども1人1人が発表しました。
参加者は小学校3年生から6年生まで、計8名。
2つの小学校から参加してくれました。
子ども達の中には、恥ずかしがり屋さんもいて、もじもじして何も言えなかったり、急に声が小さくなってしまう子もいました。
でも、元気の良い子が間違ったり、途中つっかかったりしながらも、自分の言葉でストーリーを話し始めると、徐々に
「次は私!」
「僕もやってみる。」
と手があがり、ほとんどの子が10ページ分を自分の言葉で話すことができました。
この中でいくつか驚いたことがありました。
それは、いつも人の話しを聞いているのかどうか分からない・・とお母さんが嘆いていた小3の男の子も、ちゃんと10ページ分、自分の言葉でストーリーを話すことが出来たこと。
しかも、忘れたシーンを思い出す時に、並んでいるイラストを見ながら、論理づけて思い出して行ったこと。
そして、6年生の子から、
「理解できたと思っていたことも、話そうとすると出来ない。
頭の中で分かっているつもりになっていることと、言葉にして話すことは違うんだということが分かった」
という発言があったことです。
今回やってみたことは、ストーリーを暗記することではありません。
そういった要素が全く無いわけではありませんが、ストーリーを耳から聞き、絵を見ながら内容を咀嚼する。
理解した(と思っていること)を言葉にして人に伝える・・というトレーニングをすることが主な目的でした。
内容を耳から聞いて、「ああそうか」と分かったつもりになっていても、実は、その言葉が理解できた・・というレベルなんですね。
人は、頭の中にあることを言葉にするプロセスを経て、初めて人に伝えられると同時に、自分自身が受け取った内容に「意味付け」をすることができます。
私が仕事でしている「コーチング」は、この部分を活用していますが、このプロセスを経て初めて、人は「考えた」ことになるのです。
意味付けされた事柄が1つ出来上がると、また次に考える時に、別の事柄との関連性を必然的に考えることになります。繋がりを考えて、言葉にする。自分で意味付けする。この言葉にしてみた時点で、「あれ?少し思っていたニュアンスと、言葉にすると違うな・・」と思うこともあると思います。
その場合は、また言葉を選び直して、言語化し直す。
これを繰り返して行くと、本当に理解したことになっていくんですね。
逆に本当に理解できると、自分の言葉でいかようにも伝えることができるようになり、相手に分かりやすい言葉で表現できます。
更に、「本当に理解した事柄」が増えると、1つの事象が目の前に起きた時に、それらをまた、繋げて考えることができます。
どんどんそのように繋げて考えられる人・・、そんな人を「発想力が豊かな人」と呼んだりするのでは無いでしょうか?
私自身、まだまだ子どもと一緒に学ばなければならないレベルですが、カラクリとしてはそういうことだと私は考えています。
今回の取り組みは、大人も子どもも予想していた以上に楽しい時間でした。
子ども達の中からは、
「学校の授業もこんな風だったら良いのに!」
「また来月もコレやろう!」
「本の続きが早く読みたくなった」
などの声があがりました。
子ども達が楽しんで学べるなら、こんな良いことはありません。しばらくこの取り組みを続けて行こうと思います。
エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)
これまで月2回開催していたこども会議ですが、子ども達の年齢が上がって行くにつれて、習い事や塾で忙しい子どもが増えてきたため、土曜日の開催を中止して、月1回水曜日の開催に変更することにしました。
その代わり、今までの1時間から2時間に時間を長くして・・。
そして、今年1年は、自分の言葉で考えたことを話す、伝える力と、文章読解力に注力して行こうということにスタッフ会議で決定し、5月から新しいことにチャレンジしてみました。
長く話してみる
今回は、とにかく、自分の言葉で長く話すトレーニング。
と、言ってもなんとなく話させるのでは話せませんので、こんな要領でトライしてみました。
(1)児童書の1小節を読む
ちなみに、今回選んだのは「エルマーとりゅう」。その中の「あらし」という一小節を扱いました。10ページほどあります。
(2)予め用意してあった、様々なシーンを表す18枚のイラストを見ながら、子ども達はお話しを聞く。
(3)参加者全員で、ストーリーを思い出しながら、イラストを並べ替える。「これが起きたら、その次何が起きたかな?」
(4)イラストを見ながら、お話しを自分の言葉で伝える。
最初は1小節を4チームで順に話してもらい、最後は、全10ページ分を子ども1人1人が発表しました。
参加者は小学校3年生から6年生まで、計8名。
2つの小学校から参加してくれました。
3年生の口べたな男の子も自分の言葉で表現できた!
子ども達の中には、恥ずかしがり屋さんもいて、もじもじして何も言えなかったり、急に声が小さくなってしまう子もいました。
でも、元気の良い子が間違ったり、途中つっかかったりしながらも、自分の言葉でストーリーを話し始めると、徐々に
「次は私!」
「僕もやってみる。」
と手があがり、ほとんどの子が10ページ分を自分の言葉で話すことができました。
この中でいくつか驚いたことがありました。
それは、いつも人の話しを聞いているのかどうか分からない・・とお母さんが嘆いていた小3の男の子も、ちゃんと10ページ分、自分の言葉でストーリーを話すことが出来たこと。
しかも、忘れたシーンを思い出す時に、並んでいるイラストを見ながら、論理づけて思い出して行ったこと。
そして、6年生の子から、
「理解できたと思っていたことも、話そうとすると出来ない。
頭の中で分かっているつもりになっていることと、言葉にして話すことは違うんだということが分かった」
という発言があったことです。
「伝える(話す)」ことと「考える」ということ
今回やってみたことは、ストーリーを暗記することではありません。
そういった要素が全く無いわけではありませんが、ストーリーを耳から聞き、絵を見ながら内容を咀嚼する。
理解した(と思っていること)を言葉にして人に伝える・・というトレーニングをすることが主な目的でした。
内容を耳から聞いて、「ああそうか」と分かったつもりになっていても、実は、その言葉が理解できた・・というレベルなんですね。
人は、頭の中にあることを言葉にするプロセスを経て、初めて人に伝えられると同時に、自分自身が受け取った内容に「意味付け」をすることができます。
私が仕事でしている「コーチング」は、この部分を活用していますが、このプロセスを経て初めて、人は「考えた」ことになるのです。
意味付けされた事柄が1つ出来上がると、また次に考える時に、別の事柄との関連性を必然的に考えることになります。繋がりを考えて、言葉にする。自分で意味付けする。この言葉にしてみた時点で、「あれ?少し思っていたニュアンスと、言葉にすると違うな・・」と思うこともあると思います。
その場合は、また言葉を選び直して、言語化し直す。
これを繰り返して行くと、本当に理解したことになっていくんですね。
逆に本当に理解できると、自分の言葉でいかようにも伝えることができるようになり、相手に分かりやすい言葉で表現できます。
更に、「本当に理解した事柄」が増えると、1つの事象が目の前に起きた時に、それらをまた、繋げて考えることができます。
どんどんそのように繋げて考えられる人・・、そんな人を「発想力が豊かな人」と呼んだりするのでは無いでしょうか?
私自身、まだまだ子どもと一緒に学ばなければならないレベルですが、カラクリとしてはそういうことだと私は考えています。
学校の授業もこんなのだったら良いのに!
今回の取り組みは、大人も子どもも予想していた以上に楽しい時間でした。
子ども達の中からは、
「学校の授業もこんな風だったら良いのに!」
「また来月もコレやろう!」
「本の続きが早く読みたくなった」
などの声があがりました。
子ども達が楽しんで学べるなら、こんな良いことはありません。しばらくこの取り組みを続けて行こうと思います。
エルマーとりゅう (世界傑作童話シリーズ)
3月6日に高知の芸術学園幼稚園で講演させて頂きます。
こんにちは。吉田裕美子です。
3月6日に高知の芸術学園幼稚園で講演させていただきます♪
「親も子も一緒に育つ
ママのしつもん×できるの魔法」
こんな素敵なチラシも作って頂きました~。(≧▽≦)
芸術学園幼稚園さんは、非常に高い教育理念の元、食育、こどもの考える力の育成、感性や意欲を育む自然に囲まれた環境・・などこどもの発育を願って様々な取り組みをされている幼稚園です。
この様な園にお呼び頂いたことに、感謝の気持ちで一杯です。
当日は、「なやみ保健室」を主催されている飛田さんと一緒に、いつも「こども会議」で活用している教育のためのTOCを使って、質問力が誰でもアップする方法と親子で始めるステップアップツールのご紹介をします。
ママもお子さんも一緒に成長して、みんな笑顔になる方法、是非ご近所の方は聞きに来て下さいね!
=======================
【セミナー詳細】
日時:2013年3月6日(水)10:00~12:00
場所:芸術学園幼稚園ホール
住所:高知市大津乙2028番地
幼稚園URL:http://www.geijutsu.jp/
参加費:無料
=======================
ところで、上述のチラシ、すってきーーでしょう??
私達が送った元原稿は、ガチガチのかたーい文章だったんです。(^^;;
それを、こんなに素敵に仕上げて下さったのは、片岡百合さん!
ベビーシューズのお店、チョーチ・チョーチを経営されています♪
こちらのお店は、百合さんの思いが一杯つまった素敵なお店です。
10cm~12cmの小さなあんよの赤ちゃんのためだけに作られた靴。
ちょっと小さなベビーちゃんのための靴を探している方は、是非サイトをのぞいて見て下さいね!
では、高知のみなさま、3月6日にお会いできるのを楽しみにしてます。(^^)
3月6日に高知の芸術学園幼稚園で講演させていただきます♪
「親も子も一緒に育つ
ママのしつもん×できるの魔法」
こんな素敵なチラシも作って頂きました~。(≧▽≦)
芸術学園幼稚園さんは、非常に高い教育理念の元、食育、こどもの考える力の育成、感性や意欲を育む自然に囲まれた環境・・などこどもの発育を願って様々な取り組みをされている幼稚園です。
この様な園にお呼び頂いたことに、感謝の気持ちで一杯です。
当日は、「なやみ保健室」を主催されている飛田さんと一緒に、いつも「こども会議」で活用している教育のためのTOCを使って、質問力が誰でもアップする方法と親子で始めるステップアップツールのご紹介をします。
ママもお子さんも一緒に成長して、みんな笑顔になる方法、是非ご近所の方は聞きに来て下さいね!
=======================
【セミナー詳細】
日時:2013年3月6日(水)10:00~12:00
場所:芸術学園幼稚園ホール
住所:高知市大津乙2028番地
幼稚園URL:http://www.geijutsu.jp/
参加費:無料
=======================
ところで、上述のチラシ、すってきーーでしょう??
私達が送った元原稿は、ガチガチのかたーい文章だったんです。(^^;;
それを、こんなに素敵に仕上げて下さったのは、片岡百合さん!
ベビーシューズのお店、チョーチ・チョーチを経営されています♪
こちらのお店は、百合さんの思いが一杯つまった素敵なお店です。
10cm~12cmの小さなあんよの赤ちゃんのためだけに作られた靴。
ちょっと小さなベビーちゃんのための靴を探している方は、是非サイトをのぞいて見て下さいね!
では、高知のみなさま、3月6日にお会いできるのを楽しみにしてます。(^^)
先生がちゃんと教えてくれないから、分からない・・
こんばんは。よしだゆみこです。
私が地元でボランティアで開いている「こども会議」には、主に地元の小学生の子供達が来てくれています。
11月は2回、「お悩み相談会」というのをやってみました。
ちなみに、これは今月やることを5年生の子供達が中心に考えてくれて、決まったテーマです。
で、その「お悩み」というのは、
算数の授業について行けない
というもの。
学校側も算数を難しいと感じる子供達が多いことを認識しており、レベル分けされた少人数制クラスになっています。
ちなみに、「ついていけない」と言っていた子達は、一番上のランクのクラスに入っているのだそうです。
子供達から出て来た声は、
・先生がちゃんと教えてくれない
・どんどん先に進んで、でも結果的に時間が余ったりする
・分からないから教えてくれ・・というと、別の問題を出されて考えろと言われる
などなど・・・
いろんな声が出て来ますが、出し切ったところで、同じような内容はまとめて、端的な表現に修正して行きます。
そして、その後、それらの繋がりを考えてもらいます。
私もその先生のことは知っていますし、確かに「教え方がうまい」とはお世辞にも言えない先生であることは確かです。(汗)
会場に来ていたお母さん達からも、「あの先生ちょっとねー」という声も。
でも、どうでしょうか?
「先生が教えてくれないから、算数が分からない」
というのは、常に正しいでしょうか?
「先生が教えてくれないって本当?」と聞くと、子供の1人がこんなことを答えました。
「先生がね、『このクラスは自分で勉強してくることになってるんだよ』って言うの。」
その子は不満顔120%です。仮に、Nちゃんと呼びます。
「そうか、このクラスは、自分で勉強してくることが前提になってるんだね?」
と聞き返すと、お母さん達と子供達の顔つきが変わりました。
「え!!でもそれは塾とか行ってる子のことを言ってるんでしょう?」
とNちゃん。
すると、Sちゃんが
「あー、でも教科書って問題の解き方って書いてあるよねー」と言いました。
「自分たちで勉強することも、できるのかも??」
「みんな、『予習』って言葉、知ってる?」と私。
「世の中にはね、自分で勉強してから学校に行って、分からないことを先生に自分で聞くっていう授業をしている学校もあるんだよ。だからこの先生の言っていることは、そんなに変じゃないんだよ。」
と説明してみました。
先生の教え方が良く無いということは、よくお母さん達の間でも話題に挙るテーマです。一部正しい部分もあることも私も知っています。
ただ、どうでしょう。それを言ったところで、子供達が通学しているうちに何かが解決する訳では無いのです。
それよりも、親側がそういった考え方でいることで、子供は問題を「人」のせいにすることを身につけてしまいます。
また、勉強とは人から教えてもらうものなのだ・・という思考から抜け出られない学生や社会人のこともとても問題にもなっています。
子供達は元々そういった思考を持っている訳ではありません。
でも、このような環境にいることで、「考え方のクセ」が徐々に出来上がって行ってしまうのです。
私はこの「考え方のクセ」が何より怖いと感じていますし、小学生のうちに、少しでも主体的に学ぶことや、問題に対して自責で考えるチャンスがあることで、それを大きくなってからも覚えていてくれたら良いな・・と思っています。
今回、この「お悩み相談室」では、親子でディスカッションした結果、子供達は
・このクラスは予習して行くことが前提になっている
・このクラスは最上位クラスなので進み方が早い
という2つの前提条件を導きだしてくれました。
そして、「予習」をして行かなければ、「算数が分からなくなる人が出てくる」という因果関係を導きだしました。
では、どうしたら良いのでしょう?
「勉強しなさい!」はありがちな答えですが、楽しく無いですよね。
しかも、同じ悩みを抱えた子がこんなに集まってるんです。
「みんなで出来ること、無い?」
と聞いてみると、
「そうだ!ひーちゃんに教えてもらおう!」
という話で意見一致。
「ひーちゃん」というのは5年生で一番教え方が上手くて、成績が優秀とされている子です。
更に、「強化の時間」という放課後教室で自習をする時間が学校には用意されています。そこでみんなで勉強しよう!ということに決まりました。
さあ、結果はどうなるでしょう?
また次回、子供達の話を聞くのが楽しみです。(^^)
私が地元でボランティアで開いている「こども会議」には、主に地元の小学生の子供達が来てくれています。
11月は2回、「お悩み相談会」というのをやってみました。
ちなみに、これは今月やることを5年生の子供達が中心に考えてくれて、決まったテーマです。
で、その「お悩み」というのは、
算数の授業について行けない
というもの。
学校側も算数を難しいと感じる子供達が多いことを認識しており、レベル分けされた少人数制クラスになっています。
ちなみに、「ついていけない」と言っていた子達は、一番上のランクのクラスに入っているのだそうです。
子供達から出て来た声は、
・先生がちゃんと教えてくれない
・どんどん先に進んで、でも結果的に時間が余ったりする
・分からないから教えてくれ・・というと、別の問題を出されて考えろと言われる
などなど・・・
いろんな声が出て来ますが、出し切ったところで、同じような内容はまとめて、端的な表現に修正して行きます。
そして、その後、それらの繋がりを考えてもらいます。
私もその先生のことは知っていますし、確かに「教え方がうまい」とはお世辞にも言えない先生であることは確かです。(汗)
会場に来ていたお母さん達からも、「あの先生ちょっとねー」という声も。
でも、どうでしょうか?
「先生が教えてくれないから、算数が分からない」
というのは、常に正しいでしょうか?
「先生が教えてくれないって本当?」と聞くと、子供の1人がこんなことを答えました。
「先生がね、『このクラスは自分で勉強してくることになってるんだよ』って言うの。」
その子は不満顔120%です。仮に、Nちゃんと呼びます。
「そうか、このクラスは、自分で勉強してくることが前提になってるんだね?」
と聞き返すと、お母さん達と子供達の顔つきが変わりました。
「え!!でもそれは塾とか行ってる子のことを言ってるんでしょう?」
とNちゃん。
すると、Sちゃんが
「あー、でも教科書って問題の解き方って書いてあるよねー」と言いました。
「自分たちで勉強することも、できるのかも??」
「みんな、『予習』って言葉、知ってる?」と私。
「世の中にはね、自分で勉強してから学校に行って、分からないことを先生に自分で聞くっていう授業をしている学校もあるんだよ。だからこの先生の言っていることは、そんなに変じゃないんだよ。」
と説明してみました。
先生の教え方が良く無いということは、よくお母さん達の間でも話題に挙るテーマです。一部正しい部分もあることも私も知っています。
ただ、どうでしょう。それを言ったところで、子供達が通学しているうちに何かが解決する訳では無いのです。
それよりも、親側がそういった考え方でいることで、子供は問題を「人」のせいにすることを身につけてしまいます。
また、勉強とは人から教えてもらうものなのだ・・という思考から抜け出られない学生や社会人のこともとても問題にもなっています。
子供達は元々そういった思考を持っている訳ではありません。
でも、このような環境にいることで、「考え方のクセ」が徐々に出来上がって行ってしまうのです。
私はこの「考え方のクセ」が何より怖いと感じていますし、小学生のうちに、少しでも主体的に学ぶことや、問題に対して自責で考えるチャンスがあることで、それを大きくなってからも覚えていてくれたら良いな・・と思っています。
今回、この「お悩み相談室」では、親子でディスカッションした結果、子供達は
・このクラスは予習して行くことが前提になっている
・このクラスは最上位クラスなので進み方が早い
という2つの前提条件を導きだしてくれました。
そして、「予習」をして行かなければ、「算数が分からなくなる人が出てくる」という因果関係を導きだしました。
では、どうしたら良いのでしょう?
「勉強しなさい!」はありがちな答えですが、楽しく無いですよね。
しかも、同じ悩みを抱えた子がこんなに集まってるんです。
「みんなで出来ること、無い?」
と聞いてみると、
「そうだ!ひーちゃんに教えてもらおう!」
という話で意見一致。
「ひーちゃん」というのは5年生で一番教え方が上手くて、成績が優秀とされている子です。
更に、「強化の時間」という放課後教室で自習をする時間が学校には用意されています。そこでみんなで勉強しよう!ということに決まりました。
さあ、結果はどうなるでしょう?
また次回、子供達の話を聞くのが楽しみです。(^^)