今日は芽衣と茉耶のトレーニング教室の忘年会でした

たくさんの元気なワンコ達の華麗な走りやジャンプ、芽衣と茉耶の健気な活躍のビデオを魚にアジリティ競技に燃える飼い主さんたちと楽しいひと時を過ごしてきました

元気に走るワンコを見ると癒されますね。

最近病気の心配ばかりなので・・・

と言いつつまたしても今日は病気にまつわるお話で・・・

私のブログはおとぼけな話で十分と言う趣旨からあまり暗い話はアメンバーの方限定にしようと思ったのですが、ちょっとご参考になるかなと思って今回はとりあえず全員に公開と言うことにします。

実は先週の金曜日、またしても海の眼球に傷がつき、（前回のお話はこちらhttp://ameblo.jp/mamalyne/entry-11556902781.html ）1週間、点眼を毎日数回という面倒くさい日々を過ごすことになりました

多分誰かの爪が当たったと思うのですが三日月形に傷がついていたのでヒアルロン酸の点眼液と抗生物質の点眼液を出来るだけ回数多く注すという嫌がる海との闘いもめでたく今日完治と言うことで終了しました

それに対するお話はわずか10分程で終わったのですが、実は2か月ほど前から海は新しい試みとしてACE阻害薬からARBという効果にはさほど違いはないのですが別のタイプの降圧剤を服用し始めました。

ACE阻害薬として服用していたのはアピナック、それをARBのセミントラに変更したのです。

セミントラは日本では去年の夏ごろから認可の降りた新薬で一応猫さん向けの蛋白尿の数値を下げるお薬として登場しました。

人間の場合はACE阻害薬よりARBの方が一般的だそうですが、コストの面でACE阻害薬の方が安価ということもあって動物の間では心臓、腎臓の治療薬としてはアピナック、エナカルド、フォルテコール等が使われているそうです。

さらっと書きますが（結構深刻なのですが）実は柚子が2013年5月の健康診断で高濃度の蛋白尿が出ていることが分かりました。

蛋白尿の量調べるのは試験紙ではあてになりませんがUPCと言う尿検査をすると確かな数値が出てきます。

その時の数値は4.17（正常値0.5以下）

初めて聞くものだったのであまり意味は分かりませんでしたが驚異的な数値で最初はネフローゼを疑われました。

ただネフローゼの別の症状である高コレステロール値、低アルブミンなどが無く、蛋白漏出性腎症と診断されすぐに開始した治療は腎臓の血圧を下げること、と言うことでACE阻害薬の投与が始まったのです

いったんは1.5くらいまで下がったもののまた高くなりアピナック、ｱﾑﾛｼﾞﾋﾟﾝ、フォルテコール等いろいろ試してみたのですが思うように下がらず最高は4.98まで上がってしまいました

7歳で蛋白尿が発見された柚子ですがこのまま行ったら8歳で腎不全になると言われながらも血液検査は腎臓の異常を示す数値は出ず元気に過ごすことが出来ました。

そして9歳目前の去年の秋に蛋白尿を軽減するセミントラが新薬として登場したのです。

猫用のお薬と謳っていますが、犬でも行けるのではと言う先生の考えと、このままでは成す術もないという切羽詰まった状況でとにかく使ってみようと試してみることにしました。

すると1か月後、UPCが一気に0.56に下がったのです

正常値にはあと一歩ですがあまりにも違う数値に先生もビックリされていました。

もちろん私にとっても夢のような数値で二人で大興奮してしまいました。

それから1年上がったり下がったりしながらも、1度だけ正常値にもなり低い数値で推移しています。

そして腎臓病の大きなリスクとなる血圧ですが、もともとあまり高くなかった血圧とは言え上が105前後、下は聞き忘れましたが、腎臓病のリスクとしては低リスク（ノーリスクと言っても良い）だそうです。

この血圧もセミントラは下げることが出来ます。

ACE阻害薬より下げる力は強く持続性もあるそうです。

よく分かりませんがこういうものを頂きました。

これは猫さん用の表だそうで、猫さんの場合のUPCは0.2以下が正常だそうなので0.5は蛋白尿になっています。

血圧の高さによる腎臓へのリスクはいくつくらいからかとお聞きしたところ200とも言われていますがやはり160以上はかなり問題ありと考えて良いそうです。

血圧の高さは心臓にも負担をかけます

血圧が高ければそれだけ逆流も増え、左心房に負担がかかる、腱索も海のように手術をした子なら簡単には切れないけれど血圧が低い子より切れる確率も高くなります。

血圧が高いということは心臓にも腎臓にも大きなリスクとなるのです。

という背景の素、海も柚子にならってセミントラを開始して2か月、血圧が135～145くらいだったものが115くらいに下がりました。

私自身も手に触れる海の心臓の動きが穏やかになったことで変化を感じていました。

異常値ではないけれどやや高かった心拍数も少なくなっていました

そんなセミントラですが、一つ問題があります。

それはBUNが高くなること。

セミントラを始めてから柚子のBUNが高く気になっていたのですがクレアチニンは正常だったので腎臓の問題では無さそうだとは言われていました。

そして今回血液検査をしてみると海のBUNも高くなっていました。

先生は柚子のBUNが高いこととセミントラを関連付けることは怪しいとは思っていたようですが私は多分そうだろうと思っていました。

そして海までもとなるとかなり確信めいて来ます。

ただBUNが高いと気持ち悪くなると言われているのですが海も柚子も元気いっぱい、食欲旺盛でBUNの高いことを全く苦にしていないようです。

お薬の効能にも一時的にBUNが高くなることがあると書いてあるのですがそれにしてはちょっと長すぎる気が・・・

BUNは腸の異常からも高くなるので（蛋白質の取りすぎでも）何とも言えませんが海はまだしも柚子にはセミントラは切ることに勇気のいるお薬です。

海も血圧のことを考えるともうしばらくセミントラで様子を見てみてもしかすると一時的にBUNが上がっているのかもしれないし、やはりBUNの上昇が負担になるようならACE阻害薬に戻して血圧を見てみる手も考えてみましょうと言うことになりました。

そもそもお薬とはすべてに良しと言うわけにはなかなか行かないようで、副作用と効果とどちらを優先するかになってくるのかもしれません。

高濃度の蛋白尿が発見されてから2年半、最近ちょっと尿比重が落ちてきている柚子ですので、さすがに腎臓の機能が低下したかな？と思われ心配ですが、病院によっては正常値と言われる数値なので微妙なところです。

手作り食で水分多めなんですけどそれでも以前より低いですから

柚子の先生はシビアに濃いおしっこが出なければダメ！と言われているので苦しいところです

やっぱり楽しいぺぺんち日記じゃなかったです

つまらない内容だし肝心の海と柚子は寝ちゃったので今日はおとぼけワンコの写真を貼っておきます

トリミングしたての茉耶

何を考えているか分からない隆

高血圧のお話