「EGHR遺伝子に異変が見つかりました。」
全く聞きなれない単語
カタカナでしか脳内変換できない
医師の話は続く
「EGHR遺伝子の異常が確認されたということは、
分子標的薬を使えるということです。」
その薬はイレッサという
母の肺癌を知ってすぐ色々調べたとき
まずこの薬の名前がヒットした
肺線癌によく効く薬
そして経口薬であること
比較的副反応も緩やかであることが多く・・・
などという情報を得ていたわたしは
もちろん最初にそれを医師に聞いたのだけれど
東京で癌が発覚したとき
検査結果は該当せずだった
その後帰ってきてから通っていた病院でも同じく
なので当然使えないという返事をもらった
がっかりはしたけれど確率は30~40%
それに固執はしてられないと点滴薬が開始されたのだけれど
それがここに来て該当するという
「え?今まであてはまらんかったのに、なんでですか?」
素朴な疑問である
「それを調べる機関が当病院と他と違うことがひとつあると思います。」
そんなことで変わるの!!!?
もしここに来てなかったら
効くかもしれない薬をみすみす逃してたことになったかもしれない
「とはいえ、こんなパターンは初めてです。
今まで遺伝子異常が見つからなかったということは、
すべての細胞に異常があるのではないかもしれない。
となると、全ての細胞に薬が効くかはわからないですが
まずはやってみましょう」
返事はもちろんイエスだった