あっちの店

こっちの店


 朝起きて― 車で一時間飛ばしてー セカンドカー買いに行ってー


 自宅近くの保育園に書類出しに行ってー


 自宅に帰還。 お昼食べてーお茶で流してー

 

 整理したブランド財布やお洋服をリサイクルに売りに行ってー


 査定待ち中に 気まずいママんとこにカゴ返しに行ってー (*_*)


 戻って査定金額受け取ってー


 スーパー行って買いもんしてー (-"-)


 銀行寄って 通帳記入やら引き出ししてー


 ほんでもって、ようやく帰還したがね。


こうやってさ、ちょいのちょいの店回るのって2件がせいぜい。

3件はめんどくさい。

4件以上は、ビジネスクラスだわさ。


昨夜の余りのポルトガルワインでも飲みながら、今夜はよせ鍋さん★


洗濯もん入れて、お昼の皿洗いして、米とぎして、お風呂洗ってくれていたのは・・・・旦那くん!!!


すばらしいぃぃ! エクセレント!! レベルアップ!!!


 あたしが入社日を迎えてから、家事に対する姿勢が変わった気はしていたが、ここまで意気込んでいるとは。 しかし、ロケットスタートには要注意やわ・・・・(;一_一)


ばーば

あたし

もんちゃん

 

 mamでありながらも娘であるあたし。

今日入社2日め。ミーティンング参加による突如の1時間半の残業。 もちろんばーばに電話を一本入れたら、「大丈夫よ。もんはだいじょぶだから、しっかりやってらっしゃい。」と応えてくれたので、終わった時には、走って自宅まで帰った。(あ、会社は自宅から走って5分、実家までは車で10分す)!!!!!

 自宅に着いてすぐに車に乗る・・・前に、米を炊飯器にセットして、洗濯もん入れて、若干のおかずの用意して、迎えに行った。 黄信号は強引にいった!! 

 

そして着いた実家で、もんちゃんはごはんを食べていた。食べ終わっていた。は??こんなことってあるか・・・ そんな気持ちになったから「もんちゃん何食べたの?」とママに聞いた。

 ママ 「いまごはん食べ終わったのよ。」

 あたし 「え?ごはん食べさせとくって電話で言ったっけ??」

 ママ 「・・・もうそんな言い方されるなら、これから朝早くても夜遅くても何にもしないわっ!!!!!全部やってみなさいっ!!!!家に帰って洒落たごはんでも作ればっ!!」 と声を震わせてキレた。 金切り声は幼い頃から聞きなれているが、もんちゃんの前でするのにはずっと嫌だった・・・あたしもずっと嫌だと思っていたから。 あたしは金切声ではキレたことがない。  

 

 それからあたしも、走って帰ってきたこと。 もちろん、もんちゃんとごはんを食べたくて用意してきたこと。電話で食べさせると言ってほしかったこと。 ひとこと足りないのはお互いだったからキレるなということ。  

 

 しかし、ママは最後まで折れなかった。(これも慣れてるが・・) 車で迎えに来たから、車で帰るか送ってもらわなければいけない。 でももううんざりだ。 感謝してるキモチがこんな風になるなんて!! もんちゃんと一緒にごはん食べるのを当たり前に用意することが、あたしの役割だとも思っていたし。

 ママと共用の車の鍵は玄関に返して、「じゃーねー。」と言ってそっけなく、もんちゃんに靴を履かせた。 とりあえずママが出てきた。 もんちゃんいるしね・・・・

 

 玄関を下りてすぐある車を素通りした時、ママは何も言わなかった。 あたしもそれ以上なにも言わなかった。 もんちゃんも何も言わなかった。 そしてしばらく歩いた所のスーパーからタクシーに乗り

820円で自宅まで帰った。


 きっと、ママは言い過ぎたと思っているだろうか?

 二度と面倒なんか見るもんかと思っているだろうか?


 あたしは、ママではないあたしから卒業しつつあることを、あたしのママに認めてほしい。 そうしなければ、あたしのママは、ママであるあたしを受け入れて、支えることなんてできないんだから。 気に入らないことや、認めるのが悔しいところだって、あたしに対して思っているはず。 ヒトは完璧じゃない。 本当にそうなんだ。 誰だって。 


 羨ましいと思っているあの人のことだって。 完璧じゃないんだから。 

 

 千手観音は救える対象をどのような定義に位置付けているのだろう。 混沌としたこのもやもやを救ってほしいんですけど。

千の

手で

民を救う。


①about a car

あたしは、実家から3キロ離れたところにもんちゃんと旦那くんと暮らしている。 昨日のあたしの入社にあたって、もんちゃんを実家に朝預けてから会社に向かうので、車が必須だ。 ママは快く共同利用をさせてくれて、なる早で用意しなさいという感じだから、旦那くんが通勤している現在ある新車のセカンドカーを買わねばならん

 そこで、いつも世話になっている営業Tさんに相談したら、あれよあれよと2日で新車の軽の見積もり&試乗まで進んだ。 キャッシュバックについて旦那くんと、もめたものの、あたしの好きなピンクをすぐに抑えてもらった。 

 「あと一台しかないから、今日色だけでも決めて用意させてください。」とまで迫ってきたから。 意欲的だ。 買わせたいんだよね・・・ 軽であれど月々の支払いは出費になる。 あたしの給料では保育料と合わせると、半分が無くなるほどだ。

 旦那くんとをつくことにした。

 「予定していた保育園に入所できなくなり、待機になるから、託児所になりました。保育料が倍なので、新車購入を断念せざるを得なくなりました。」

 押さえてもらったからにはこれくらいしないと、Tさんが引かないと思ってのこと。

 そしたら、2日後の今日、研修の昼間かかってきた。

「保育園入れなくて幼稚園になるから、新車買えないってことですよね?僕、コネがあるんで保育園紹介できますよ。いやいや、今回の車は落とすんで関係ないですから。」 と。

 あたしは、こいつにうちの金回りをいじられるのが心外だったし、言われ方がみじめになったし、今までの楽しい会話が全て裏返しになったし、信頼関係がなくなった。

 旦那くんに言ったら、「うん、もう自分たちで探して納得したものを買おう。」と賛同してくれた。家族になってから、こういう絆が強く感じるようになった。 だから、mustang乗りまわしてた頃よりも芯から強くなった気がする。


 こういう出来事にひどく疲れるようになった。

 千手観音は千の手で民をすくうという。 ふたつの手の観音よりも、より多くの民を救えるようにどんどん手が増えていったと聞いた。

 あたしは万手観音様がかけもつ一手でいいので、つないでほしいと願う。そして一民を救ってほしい。

 その民は、あいつか。あたしか。

 その手に任せたい。