ニュースでも大きく報道されているので、ご存知の方も多いと思いますが、
福島の動物達の為に一生懸命活動されていた女性が亡くなりました。
昨日、彼女とご家族様の葬儀が行われたそうです。
事件の真相や直接の死の原因はわかりませんが、
彼女が被災動物の為に一生懸命活動してきた事は事実です。
私は同じ女性として、
現場で長期にわたり活動していた者として、
活動グループの代表者として、
同じ苦悩を抱えていただろうと思うと他人ごとではありません。
現場で活動していると、伝え辛い事実があります。
動物達の事だけでなく、関わっている方達の事。
命を助ける、預けるという事。
ボランティアを続ける事はとてもお金がかかります。
皆様からの善意をお預かりしているので、使い道にも悩みます。
支援はどんどん少なくなります。
支援していただいているという重みやプライドとも格闘します。
ボランティア同士のいざこざや、個々の個性の尊重。
注目をされればプレッシャーもかかります。
活動をするために家に置いてきている動物達の事。
家族や大切な人たちの事。
随分悩み、いつも頭の中は忙しく、気の休まる暇はありませんでした。
急激に痩せたり、太ったり、生理も止まりました。
私もたくさんたくさん悩み、その多くは誰にも言えませんでした。
聞いてくれる人はたくさんいても、言う事の方が難しいのです。
命に関わっているので、母性が働くのか、途中でやめるという決断は出せませんでした。
一生懸命頑張っているから、頑張ってと言われるのが、辛かったです。
終わりが見えず、将来も不安になりました。
無理をしないでと言われても、無理をしてでもお世話をしなければいけない現実。
毎日毎日、ただひたすらに動物達と暮らす毎日。
休みはなく、私も相当無理をしました。
でも、私が元気じゃないと困るのはかわいいあの子達だ。
あの子達のために少しでもなればと思っていた気持ちが、
いつかあの子達のせいで!とならないように、
もっと出来るかもしれないのに、
もっとやりたい事があるのにと葛藤しながら、自分自身に言い聞かせていました。
一生懸命やっていたけれど、どこかでやりすぎてはいけないとも思いながら、
もっとかまってあげたくても、もっと仲良くなりたいけれど、
いずれ私の元から離れて新しい家族が出来るだろうかわいい子達との距離を保つのも苦痛でした。
不本意ながら諦めた事や、手を出さなかった事もあります。
きっと彼女は頑張りすぎてしまったんだと思います。
一生懸命やりすぎて、自分の命まで削ぎ落としてしまったんだと思います。
被災者の方達だけでなく、ボランティアさんも疲れています。
私もいつでも考えてしまうし、今も悩みもたくさんあります。
本当はみんなで息抜きしたかっただろうな…。
一緒にお酒飲みたかったのに…。
彼女に助けてもらった子達が虹の橋で待っていただろうから、
今頃一緒にやっとのんびりしているかもしれない。
無理はいけない。
一生懸命やりすぎない事も必要。
生きていなくちゃ意味がない。
生きているから出来ることがある。
別れは突然だったけれど、出逢えた事に感謝しています。
本当にお疲れ様でした。
たくさんの学びをありがとうございます。
あなたの連絡先、携帯電話の登録から消せません。
ご冥福をお祈り申し上げます。