今でもあるのかどうか知らないが、昔、漢字検定というのがあった。

受験したことはないけれど。

この漢字などは、そういう試験に出題される資格があるのではなかろうか。

少なくとも私には読めぬ。


松井今朝子の 『奴の小万と呼ばれた女』 (講談社、2000) の中に

 その顔ははじめて見たときから比べれば、めっきりと老け込んで、もの哀しい小尉の面に似ていた。

という文があった。

小尉 は こじょう と読み、

 脇能(わきのう)に登場する老人役のシテがつける面で、老人の面の代表的なもの。

であるとのこと (→ コトバンク [小尉])。