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こんにちは。渡辺真里子です。


いよいよ始まりましたよ、毎年恒例・奈良国立博物館の「正倉院展」。

先日、午後からぽっかり予定が開いてしまったので、さっそく見に行ってきました。

「午後から」といっても、結局着いたのはもう夕方になろうとしている時間だったのですが、その分館内は空いていたように思います。

さて、今回の目玉はというと、これ。↓

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某有名ブランドの柄に似ていると話題の(笑)、「紫檀木画槽琵琶(しだんもくがそうのびわ)」。

うん、やっぱり似てる(笑)。

実物は結構大きくて、アコースティックギターを一回り大きくしたぐらいの感じです。

写真の柄は裏側で、いろんな色の木材や鹿の角などさまざまな素材を組み合わせて作られています。

すごい職人技ですねー。


正倉院の宝物の中には「種々薬帳」といわれる薬の目録や実際に使われていた生薬などもあるので、「正倉院展」には毎年これらが展示されるのを楽しみに見に行っています。

でも、今年はお薬関係、ちょっと薄かったかなー。

玳瑁(たいまい・ウミガメの甲羅)や犀角(さいかく・サイの角)など、生薬としても用いられるものが材料として使われている道具類はいくつかありましたけれどね。

全体を通じてみると、東大寺の大仏開眼会で使われたお面や衣装とか、年中行事にまつわる品がたくさん出陳されていたかな、という印象です。

天平の世では年中行事の中でも七夕には裁縫の上達を祈った儀式が行われていたんですって。

儀式用の大きな針とか糸を見ることができました。


私個人的には、さっきの琵琶のほかにはこれに興味をそそられました。

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七条褐色紬袈裟(しちじょうかっしょくのつむぎのけさ)。

実際にはもうちょっと赤く鮮やかな色だったように感じましたが、素材は絹でできたとても繊細な織物です。

金剛智(こんごうち)というインドから中国に初めて密教を伝えたお坊さんのもの、と言われているのだそうですが、

この金剛智という方は空海さんのお師匠さんの三代前の方と伝わっているのだそうです。

うーん、またもや空海さんつながり(笑)。

まあそういうことはさておいても、モノ自体がとっても繊細で美しいので、「あの時代にどうやって織ったんだろう」と見るだけでもとてもわくわくするお品です。


館内を一巡したら、これまた毎年恒例、出口前のお茶席でお茶をいただきます。

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お菓子は「さつま焼」という、中にこしあんが入った焼き菓子でした。

(ちくわみたいにくしに巻き付けて焼くんだって)

おいしゅうございました♡


このあと、ミュージアムショップによってグッズを物色して予定終了。

今年も楽しいひと時でした。

来年はもうちょっとお薬関係がたくさん見られるといいなあ。
(と、とりあえず言っておこう(^_-)-☆)

会期は11月9日(月)までなので、ご興味ある方はぜひぜひお早目に♪


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