2017年9月3日
香川県観音寺市で日本学生トライアスロン選手権が行われました。


私は、急遽のことでしたが大会会場にてレースの解説をさせて頂きました。例年にないほどの高速レースは見応えは抜群でした。そんなレースの報告です。

まずは女子から!


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(Instagram・wataruoshirophtoより提供)


女子
1位 小原すみれ(大阪国際大・4年)
2位 杉原有紀(流通経済大・1年)
3位 岸本新菜(日本体育大・4年)
4位 加後美咲(奈良教育大・4年)
5位 阿間見眸(日本体育大・3年)
6位 松居智咲(日本福祉大・1年)


女子団体
1位 日本体育大学(岸本・阿間見・佐々木)
2位 東京女子体育大学(吉尾・坂戸・熊谷)
3位 筑波大学(宮崎・平嶋・柿野)


7:30スタートという他の競技にはない早さのスタート時間でしたが、選手への影響はあまりないように見えました。気温もランの時点で高くなっていきましたが、湿度を低く感じるカラッとした天気。レースを行う環境としては好条件でした。


スイムコースは500m×3周回
毎週ごとに陸に上がって数メートル砂浜を走ってから、再び海へと挑んで行くコースです。国内のレースでは3周回は珍しいですが、細かく選手の位置が確認できるコース設定でした。


1周目の時点で2名の選手が先行。
池野みのり(山梨学院大・2年)、宮田彩花(日本体育大・1年)
少し離れてまた2名
植松美晴(同志社大・3年)、小原すみれ

そして、後続に10名ほどの大きな集団が形成されました。


日体大の宮田は周回を重ねるごとにリードを広げ最終的には単独トップでスイムフィニッシュ。一年生らしい勢いのある泳ぎでレースを引っ張りました。

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(Instagram・wataruoshirophtoより提供)



バイクに力のある選手が後続に固まっている状況は明らかで、先頭が逃げ切る展開にはなりません。ほどなくして先頭集団に追いつくことになりますが、潮田小波(中京大学・2年)、そしてスイム1位の宮田がレースからリタイアしてしまいます。昨年2位で優勝候補の潮田が早くも離脱する展開となりました。

先頭集団は8名。
小原すみれ、岸本新菜、阿間見眸、杉原有紀、松居智咲、加後美咲、植松美晴、枝光美奈(山梨学院大・2年)

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(Instagram・wataruoshirophtoより提供)



この8名でバイクを展開し、後続とは5分以上の差をつけることに成功。優勝争いのみならず、入賞可能な範囲もこの8名の中に早々に絞られました。


しかし、トランジッションで問題発生。
8人中4名の選手がトランジッションエリア内でペナルティを取られてしまいます。
該当した選手は1周、2.5㎞のコースの終わりに設置されたペナルティボックスに15秒間待機しなければ失格となってしまいます。

先頭で走っていた小原に影響はありませんでしたが、2位を走る杉原はペナルティボックスへ。その間にも後ろを走る選手が抜かしていき、焦らずにはいられない状況になりました。しかし、杉原はコース復帰後すぐに2位を奪取。残る1位の小原を追うだけになりました。

小原は杉原との距離をしきりに気にしながらレースを展開。焦りを感じながらもしっかりと足を運び四年生にして、初のインカレ優勝を成し遂げました。二年次は怪我で欠場。三年次は復帰後まもないレースで上手くいかないことが続きましたが、遂に優勝を勝ち取りました。準優勝となった杉原は一年生。残りのチャンスへと期待がかかります。


3位でフィニッシュしたのは日体大の岸本。この時点で上位3名の世界大学選手権の出場権利を獲得が決まりました。他にもロールダウンの可能性がありますが、現時点では3位までが問題なく確定しました。


4位になった加後は、権利獲得を狙い最後まで順位を狙う走りを見せましたが惜しくも届かず。

5位の阿間見は、一学年上の先輩岸本への敗戦を悔しがりながらも、残りのレースでリベンジを宣言するなど大学内での雰囲気の良さも伺えました。

6位入賞することで、来年のインカレのシード権を獲得することができます。6位には一年生の松居がフィニッシュ。残りの3年間、杉原との優勝争いが期待されます。



団体順位は、優勝候補筆頭の日本体育大学が四連覇。圧巻の実力を見せつけました。
今回団体メンバーとなった、岸本、阿間見、佐々木だけでなく、4番手の江成、関東優勝の野村、スイム一位で才能を見せつけた宮田など、女子団体優勝の牙城を崩すのはまだまだ先のことになりそうです。

団体2位は東京女子体育大学。
現状では、女子選手最多出場の東女体が打倒日体を成し遂げうる第一候補です。来年以降の活躍に期待しましょう。


団体3位は筑波大学。
3名の出場で誰1人としてかけることのできない状況でしたが、しっかりと全員完走。8年ぶりに団体順位をつけることができました。
宮崎、平嶋、柿野三者ともまだまだ上を狙える選手に見えたので、これから先が楽しみなチームとなりました。



以上女子のレース報告でした!



ムコーダ