参院選で勝敗のカギを握る29の改選数1の「1人区」のうち、民主は公認・推薦候補を擁立した28選挙区で8勝20敗と惨敗した。これに対し、2007年の前回参院選で6勝にとどまった自民は今回、21勝と大きく勝ち越した。幹部らを集中的に投入して、もともとの保守地盤を固め直したことに加え、候補を出していない公明との間の実質的な選挙協力も実を結んだとみられる。
 民主は、菅直人首相が1人区を重点的にてこ入れした。しかし、議席を確保したのは輿石東参院議員会長が出馬した山梨、江田五月参院議長の岡山、小沢一郎前幹事長のおひざ元の岩手と、三重、滋賀、奈良、高知、大分の8選挙区にとどまった。当選した8人はいずれも現職。秋田、栃木、群馬、長崎では現職が軒並み落選した。
 一方、自民は前回敗れた栃木、石川、鳥取、島根、熊本など16選挙区で議席を獲得。前回は全敗した東北と四国は、それぞれ3勝1敗と勝ち越した。
 米軍普天間飛行場移設問題の影響で民主が全国で唯一、候補擁立を見送った沖縄でも、自民現職が議席を守った。ただ、自民は小泉政権発足直後の01年の参院選で記録した25勝には及ばなかった。
 「第三極」勢力ではみんなが6選挙区、改革、たちあがれも各1選挙区で候補を擁立したが、議席を得られなかった。消費税問題などでの政権に対する批判票は、自民により多く集まったとみられる。 



ん~、輿石東参院議員会長を当選させてしまったのは、残念だが、自民党が多くの選挙区で勝利したので、日本全体では浮上に向かうかな( ̄▽+ ̄*)。