やったー!
わたしも一緒に叫びたい。
まさか、こうなるとは。あのままの関係で終わると思ってたのに。
そう、「無理な恋愛」です。
うまくいかなくてももう十分だった。十分がんばっていた。十分元気をもらった。
でも、だからこそ、よかった。
ほんとによかったね。と言いたい。
さて、落ち着いて。やっと見終わりました。所々録画できてなくて見てない部分もあるのですが、今、ラストを見終わった。遅いよって言われるかもしれませんが。すみません。ほんとに損してた。
これは、わたしにとって今シーズン一押し、最高のドラマでした。
既にずいぶんこのドラマのことは記事にしてるのですが、ラストについて。(当然ネタバレです、というより、ほぼストーリー?)
仕事をやめた立木正午(60)。すべてをゼロにして、旅立つ。鎌倉の海に来たが、3日で飽きた。その時、立木が変わったといって辞めていった菊原に出会う。そして、もう一度音楽を。二人でインディーズレーベルを立ち上げ、無名のアーティストを発掘していこうと決意する。
そして、これという人を見つける。
そして1年後。
見つけた女性の売り込みに一生懸命の立木。そんな中、立木が思いを寄せていた長野かえで(35→36)が、武蔵野映画祭助演女優賞をとる。
立木が菊原に話している。
「覚えてる。俺の60歳の誕生パーティー。あの頃さあ、昔に戻りたいって考えていたんだよね。」
「大人になるのが下手だったんだよね。俺たちの世代はさあ、大人になることを否定していたんだよね。腐った大人になんかなりたくないみたいな。」
「今さあ、俺楽しい。50代より楽しい。めちゃくちゃ楽しい。だから、年をとることを恐れるな。悪いことじゃないぞ。60になったら60にしかわからない楽しみがあるんだよ。」
「それから恋をしろ。いくつになっても。恋をするってことは生きるってことなんだよ。」
「だって好きな人に自分をよくおもってほしいって、すっごいエネルギーいるだろ。」
「だから恋するってことは、生きるエネルギーなんだよ。」
それを聞いた菊原。
「何か、楽しみになってきました。年とるのが。俺もかっこいい大人になりてえ。」
(会話は部分的に省略しております)
かえでの表彰式。かえでへの質問で、成功の秘訣を聞かれたとき、
「ある人にいわれたことがあるんです。わたしが、もうこの先女優として認められることはないんだなあって、もう無理かなって思ったとき・・・。」
「思い描いた理想の自分と今の自分を比較して落ち込むのはやめなさい。理想とか夢とかっていうのは、思い浮かべて楽しい気持ちになるためにあるもので、落ち込むためにあるものじゃない。その言葉を信じてやってきました。」
それはどなたが?
「その人は・・・・・・、その人はわたしの・・・、大好きな人です。」
それを聞いた立木の若きライバルであった龍彦(33)、実は、この場で結婚を申し込むつもりだったのだが、立木の居場所をかえでに教える。
そして、鎌倉の海岸。海をみている立木。そこへ近づくかえで。ふと視線を向けた先にかえでの姿を見つける。
「立木さん、一緒にいてください。」
「いいの、ぼくで。」
「立木さんがいいんです。」
「ほんとう?」
「立木さんが生きている間だけでいいですから。」
「あのねえ、かえでさんいいのお?長いよう、僕の人生。」
「はい。」
「やったあーーーーーーーーーー。」
ここで主題歌「忘れもの」が流れる。
忘れもの (堺正章)
↓
やべえ。また、泣けてきた。ほんとに、思わなかった。60歳の男、立木の思いが実るなんて。
このドラマは、年をとることは、人生のマイナスではないんだってことを教えてくれた。人生の折り返しとか、まるで一定の年齢を越えると、人生がゼロに近づいていくようにいわれたりもするが、立木の姿で、年をとることが問題なのではなく、どう年をとるかが問題なのだと気づかされる。菊原の「何か、楽しみになってきました。年とるのが。俺もかっこいい大人になりてえ。」という言葉。ほんとうに、その通りだと思う。
かえでさん、立木さんを選んでくれてありがとう。
龍彦、お前はほんとにいいやつだった。
立木さん、あなたは、これからの人生の目標です。
このドラマの視聴率。(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)
第1話11.7%
第2話8.0%
第3話8.1%
第4話6.9%
第5話6.2%
第6話6.9%
第7話6.6%
第8話6.5%
第9話7.0%
第10話6.3%
第11話7.7%
これは、損した人多いな。絶対再放送見るべきですね。