しばらく間が開いてしまいましたが、マラネロ・モデナ旅行記はもう少し続けさせてもらいます。

 フジテレビがF1中継を始めた頃からのF1ファンにとっては「Marlboro」のカラーリング=「マクラーレン」ってイメージがありますが、そんな常識を崩してしまう1台です。当時のマクラーレンも「Marlboro」のカラーリングで走っていたのでカメラマン泣かせだったことが想像できます。



 このアルファロメオ183Tは前年のアルファロメオ182からの発展型で自然吸気V12エンジンからV8ターボに移行したマシンになります。このデザイナーは、中嶋悟のF1デビューマシンであるロータス99Tをデザインしたジュラール・ドゥカルージュです。

 去年までのグロージャン、相変わらずのマルドナド師匠、マクラーレンよりの離脱が決まりましたペレスと他のマシンと接触の多いドライバーは現在もいますが、僕の中で元祖と言えば、この人です。アンドレア・デ・チェザリスですね。



 彼の父親はフィリップモリス・イタリアの重役です。マールボロがスポンサーをしていたアルファロメオに乗っていたんでしょうね。でも、1984年にはジタンがスポンサーのリジェにも在籍しています。
 この年チェザリス2回の2位表彰台と1回のファステストラップを記録しています。