ブラバムに引き続き現在はもう残っていないコンストラクターですが、フジテレビのF1中継を初めより観ている方にとっては懐かしい名前です。リジェです。
 
 元フランス大統領のミッテラン氏とも親交のある(というより婚姻により親戚となっています)ギ・リジェが起こしたチームです。1976年よりF1に参加しています。

 1980年シーズンに投入したマシンがこのJS11/15です。前年のJS11の発展型になります。
 現在のF1マシンと決定的に違うポイントがあります。フロントウィングがないのですね。
 1977年のロータス78でウィングカー(グラウンド・エフェクト・カー)が成功を収めて以来各チームにそのアイデアは取り入れられていきます。ボディ下面をウィング形状にすることによりボディ下面で強力なダウンフォースを発生していたのでフロントウィングでダウンフォースを発生させる必要がなかったのでフロントウィングがないマシンが存在しています。
 (ちなみに現在のF1マシンではフロントウィングはディフューザー構造となっておりほとんどドラッグに関係しないとともにリアで発生するダウンフォースとのバランスをとるのが主目的となっておりどんだけダウンフォースを発生するマシンでもなくなることはないと思います)





 ちょっとわかりにくいですが、ボディー横にサイドスカートというものがついていてボディ下面にきれいに空気を流してダウンフォースを発生していました。



 ジタンのエンブレムが懐かしいですね。



 この年のリジェは2勝をあげ、コンストラクターズ2位に躍進しました。



 フランスのマニクールにリジェの博物館があるのですが、いつか行ってみたいと思いつつ、マニクールと言えばマラネロ以上に田舎なのでなかなか実現しそうにもありません。