先日のブログ で、
「秋刀魚と鯖のお話はまた改めて」と書いてましたので、
改めてまいります。
今月の『園山 』では、
秋刀魚を使ったご飯の他に、
「〆鯖」に「茗荷」を合わせ、
「島根の無花果」をソースにしたものを添えた一品をお出ししてます。
鯖の新たなおいしさに、
私も感激でした。
こうして、
うちのお店でも、
秋刀魚と鯖は欠かせない秋魚の代表となってますが、
他のお店も同じですね。
『フレーゴリ 』でも、
秋刀魚をオーブンで焼いて、
トマトソースとパルメザンチーズをかけ、
さらに焼きあげた「秋刀魚のトマトグラタン」や、
「鯖のスモーク焼き ポテトサラダ添え」(この写真は、作る途中です)
とか、
『さだ吉 』でも、
3種ソースがのった「秋刀魚フライ」や、
「〆鯖と〆小肌のお造り」がメニューにありましたので、
迷う余地なく選んでましたし、
『あんじゅ』でも、
ネタケースに鯖の姿が見えた瞬間に頼んでましたし、
『HATAKE 』でも、
やや無理を言って、
「秋刀魚とごぼうとレンコンのトマトスパゲッティ」を作って頂きましたし、
『es 』でも、
「自家農園野菜いっぱいすぎるサラダ」に、
秋刀魚のマリネを入れて頂きました。
お店様方、
リクエストに応じて下さって、
ありがとうございました。
とても美しい秋味を満喫できました。
秋刀魚も鯖も、
・コレストロール値や中性脂肪低下作用
・血液をサラサラ効果
・成人病予防
・免疫力を保ち、アレルギー予防効果
・肌や髪の細胞再生作用
・目の機能の向上作用
・カルシウムの吸収率のアップの働きによる骨の強化や虫歯予防
etc…、
挙げだすときりがないくらいの効能があります。
ただ、
秋鯖は、
「鯖の生き腐れ」の謂われがあるほど、
鮮度が落ちやすく、
且つ、
鮮度が落ちても分かり難いのがやや難点です。
「サバを読む(=年や数をごまかす)」というのも、
とても腐りやすい魚なので、
新鮮な内に売りさばきたいという思いから、
一つひとつ丁寧に魚を数えずに、
早口で数えながら、すばやく籠に魚を投げ入れていたことからきているみたいです。
よって、
鮮度のいいもの(身にハリがあり、皮が青く艶々で、目が透き通っているもの)を選んで、
早く調理して食べましょう。
そういえば、
俗に、
「秋茄子・秋鯖は嫁に食わすな」
という諺がありますよね。
これは、
どちらもおいしいから、
“嫁いびり”のように思われるのですが、、、
秋茄子は、
体が冷えるので、大切な嫁に食べさせられないということと、
種子が少ないので、子宝を願うあまりで、
秋鯖は、
傷み易いので、
お腹を壊さないように。
との思いやりだとの解釈もできますね。
諺で言えば、
秋刀魚もありました。
「秋刀魚が出るとあんまが引っ込む(泣く)」
です。
食欲の秋に、
脂が乗って栄養価も高い秋刀魚を食べると元気が出て、
あんまにかかる必要もなくなるという意味です。
「あんま(按摩)」とは、
体をもんだり、さすったり、叩いたりして患部を治す療法で、
奈良時代には、
外傷や骨折などの治療も行なったそうですが、
後にこれらは医師の仕事となり、
もんだり、さすったりする治療だけが民間療法として残ったようです。
いずれにせよ、
今がおいしく、栄養価もアップしている秋刀魚と鯖ですから、
この時期に、
サバサバ食べて、
気分もサバサバしましょう。
最後に、
今日はハロウィンですから、
※『es 』の「南瓜とナッツのタルト」
※『HATAKE 』の「南瓜プリン(栗のセミフレッドも付き添いです)」
至福の南瓜デザートで、
2010年10月のカレンダーのお役目が終わりました。
明日からは、
11月カレンダーにも頑張ってもらいましょう。