実験:乾電池長持ち比較テスト | くりのブログ
気になっていたエナジャイザーのリチウム電池を買った。4本パックが800円少々と安かった。(通常1400円前後)

(o ̄ー ̄o)よし、乾電池の長持ちテストをしてみよう! 参加するのは上記のエナジャイザーと、アルカリ電池で有名なパナソニックのエボルタ、マクセルのボルテージ、富士通 のD RANGE など大手メーカーの品。そして、多数の100円ショップ電池(セリア、ダイソー、キャンドゥにて購入)。

テストには懐中電灯を使用。一定の明るさに落ちるまでの時間を見る。

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テスト条件は室温一定13℃(誤差±1℃)、電池は製造から半年以内の物とした。(ただしエナジャイザーのみ安売り品ゆえか製造後約1年と古かった)

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ヾ(@⌒ー⌒@)ノ 結果発表~。



(測定誤差は1分前後)

誰だ、100円ショップの電池はすぐなくなるから使い物にならないと言ってたのはw 大手メーカーの高い電池に一歩も引けを取らないじゃないか。うーん、恐るべし100円電池。


では、上位の電池を紹介していこう。

総合1位、エナジャイザー アルティメットリチウム
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凄すぎ! (*≧∀≦)ノ"))☆バンバン!!

実は、長時間すぎて(体力の限界に達し)、記録はまだ伸びそうだったがテストを強制終了した。すまんエナジャイザー。記録は10時間15分“超” としておく。

やはり別格、比較にならなかったか。
それにしても、本当にうたい文句通りの性能を発揮したのには驚いた。 一見値段が高いように誤解してしまうが、むしろ安いと言える。


追い風参考記録(順位なし)、Kodak
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実はこのKodak は、100円ショップ並みの安さ(4本パックで120円前後、10本パックで250円程度)だが、テスト結果は1時間34分!
(* ̄D  ̄*)ノノ !
落ち着いたデザインも良し。ただし、テスト中の室温が上がってしまい、基準+2℃だったので公式記録とはしない。(上位である事は間違いないと思うが)



総合2位(アルカリ電池1位)、富士通 D RANGE
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富士通D RANGE、結果は1時間30分! これは大電流用途をうたうモデルであり、パナソニック・エボルタのライバルだ。さすが得意分野だけあって、高出力のライトで実力を証明した。 (富士通の代表モデルは用途別に3種類(G PLUS、D RANGE、R SPEC)ある)

今回、大電流用途ではないG PLUS も用意したが、 結果を見ると、メーカーの資料通り性格の違いをキッチリ出している様子。


余談だが、4月には新型の ⇒ Premium G を発売 らしい。これも気になる。


続く3位は、1時間28分の同記録が3銘柄という接戦。

総合3位(アルカリ電池2位)、セリアのPremium Cell
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同上、ダイソーのGP アルカリ乾電池(No.141)
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同上、maxell ボルテージ
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ちなみのこのmaxell ボルテージは「液漏れ補償」が付き、万一の機器の故障などを考えると安心。


ここまでのアルカリ電池はどれも大差ない記録で、順位はともかく、実力のある電池たちだろう。4位以下のグループも接戦だったが、3位以上のグループとはハッキリ差が付いた。

時間表記なしの 【100円ショップ下位集団、Panasonic アルカリ】 というグラフは、本番前の測定で記録が悪すぎた 『予選落ち』 の電池たち。この下位集団にはキャンドゥーの6本パック、
ダイソーのNo.19、“ダイソー乾電池” という紺色の品(ダイソーお約束のナンバーが無い)などが入っている。で、驚くのはパナソニック・アルカリ(赤)も含まれていることだ

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ちょっとショック (´・ω・`)・ω・`) でも本当はあまり驚いていない。なぜなら他サイトの実験記事でも最下位が目立つので。まあ、これが実力なのだろう。

テスト後はどの電池も暖かくなっていたが、Premium cell だけは他の電池より熱かった。内部抵抗が高いのかもしれない。
Premium cell は、スマホ充電やデジカメには合わないだろう。


最下部の別枠グラフはゲスト参加。

【ゲストその1・古い電池】
ダイソーのNo.113 だが、今回購入した新品が1時間16分だったのに対し、
買い置きしてあった古い物はたったの40分。やはり電池を買う時は使用期限をチェックし、新鮮な物を買いたい。

【ゲストその2・マンガン電池】
3種類を用意したが、大電流機器には向かないという事がハッキリ判る結果となった。ちなみに、100円ショップの電池はすぐなくなるから損だというウワサは、何も知らずにマンガン電池を買った人が元になっていたりする。銘柄不明で 『100円ショップの電池』 としか言わない場合、その疑い濃厚。中には 『100円電池は中身をケチっているから手に持ってみると軽い』 なんて言う人も。手に持って判るほど軽いなら、それこそ確実にマンガン電池だw 

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※ セリアHITACHI とセリアFUJITSU は2本入100円

※ どれも基本的にワンチャンスで臨んだが、エボルタ だけは日本メーカーの高額品代表として基準にしたかったので、間違いのないよう2セット購入(別の店)。結果はそれぞれ1時間15分と1時間16分。どちらも問題なし。

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「世界No.1長持ち性能」 と書かれているエボルタは、宣伝と現実とのギャップを思い知ることに。似たような実験をしている他のサイトと同様、100円電池に負けた。使ったライトは1000mW クラスの大電流機器に相当し、エボルタの狙い通りのはずなのだが・・・。

どうもパナソニックの広告は信用できないな・・・(=´-ω-`=)。旧モデルのオキシライドの時も、まるでNo.1 かのような資料をプレスに公開しているが、自社のニッケル電池(オキシライドの事)をアルカリ電池と比較しておきながら、エナジャイザーのリチウム電池を載せていない⇒ 『Panasonic のプレスリリースと Consumer Reports のテスト結果では、 いずれも Energizer の最新でもっとも強力な e2 リチウム電池が都合よく省かれた。 Panasonic は、 オキシライド電池のバッテリあたり撮影できる写真の枚数が、 Energizer のリチウム電池より少ないという理由でこうしたようだ。』
オキシライドがNo.1(強敵除く!)
・・・おいおい。(ー。ー;)
(この件とは関係のない北海道消費者協会のテスト でも、デジカメ一眼レフ撮影枚数でオキシライド=353枚、エナジャイザーリチウム=933枚と、パナソニックは大敗している)

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エナジャイザーリチウム電池に関し、低温での凄さも見てみたいと考えていたら ⇒この記事 に出会った。なんと低温では20倍!(*≧∀≦)ノ"))  環境も機器も選ばないとは恐るべし。同時に、冬のアルカリ電池の弱さが良く判る。

エナジャイザーのリチウム電池は
非常に高性能だが、アルカリ電池と比べると
・重さは約3分の2
・-40~60℃対応
・15年保存可能
・最大8倍長持ち
などと、実はこれ、災害時の備品に最適な電池なのだ。
(⇒ その後のモデルチェンジで保存20年&9倍長持ちに進化した)

例えば今回のライト用にエナジャイザー・アルティメットリチウムを2パック(8本)用意する場合、
エボルタで同等の電力を確保するには64本は必要になる。
・・・(@ ̄□ ̄@;)

保存年数×容量からも、
 アルティメットリチウムはエボルタなどよりコスト面でも優位。荷物の量や重さも、大変な差になってくる。しかも、リチウム電池は構造上まず液漏れは起きず、自然放電も極めて少なく、いざという時いつでもどこでも力を発揮してくれる。災害用にお薦めするのは、長持ちだけが理由ではないのだ。
\(o ̄ー ̄o)

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今回使った 「100円ショップ以外のアルカリ電池」 の大手メーカー(日本)は富士通、マクセル、パナソニックだが、値段は富士通D RANGE が400円を切り、maxell ボルテージは400円少々、Panasonic エボルタは600円前後だった。

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やはり、メーカー間の価格差が大きいようだ。あまりに高いと、値段の大半がブランド代ではないかという気がしてくる。コマーシャルのコストも相当含むだろう。


テストの後、なんとなく大手の3銘柄の寸法と重量を測定してみた。

・富士通D RANGE ・・・・・13.93mm
・maxell ボルテージ・・・・・13.94mm
・Panasonic エボルタ・・・・14.15mm
これは直径のデータだが、エボルタだけが14mm を超え最も太かった。そして、長さも重さも同様にエボルタが最大だった。要するに電池を大きくして容量を稼ぐという手法だが、一番大きいにもかかわらずライバルに負けてしまったエボルタ。
やっぱりメーカーは、宣伝や知名度より技術力で選びたいと思った。

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おつかれさん ヾ(*'-'*)
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(追記) 液漏れの様子は次の記事 で。