全くカラーの違うお二人の掛け合いトーク、おもしろかったです。

個人的には、勝間さんの著書は殆ど読ませていただいてるし(もともと「グーグル化」を読んで以来、「同じ同じ!」と共感することも多かったし)、「さすが、勝間さんらしい」と納得するコメントが多かったのですが、和田さんは初めてだったので、「へー、そうなんだぁ」と思いつつ聞いていました。とてもチャーミングで、魅力的な方でした。(-^^-)

勝間さんの、「自分が社会で活躍することが一番の社会貢献」という言葉、強く共感します。

私自身、学生時代は「世界平和」だの「国際貢献」だのばかりに興味を持っていて、卒業後は国連かJICAか通訳・・と思っていたのに、「ちょっとお勉強」のつもりで入った金融業界にどっぷりはまってしまい、時には「私利私欲ばかりじゃないか」と感じる面もある投資銀行業界で働くことに違和感や罪悪感を覚えたり、そのため一度は「この業界から足を洗う」宣言までして辞めたのですが、色んな方から引っ張っていただいて、結局またこの世界で働く決心をしました。

そこに至るまでの試行錯誤の結果、たどり着いたのが「国際援助とかだけが社会貢献じゃない。自分の力が必要とされる得意分野で、社会に役に立てればいいんだ」という悟りでした。

今は、日本の金融・資本市場の健全な発展に微力ながら貢献できればと思いながら仕事をしています。

本当は私財を投げ打てばもっと寄附もできるだろうし、自分の時間の全てを他人のために使えば誰かを助けられるかも知れないのに、結局は自分の生活や周囲のことを優先し、遠い世界への支援などは限られたことしかできてないことにも罪悪感を持っていました。が、できることをできる時に、継続することが大事。とわり切れるようにもなりました。

なので、日常生活の延長線上で、自分が直接できない活動をして下さっている人のお手伝いもできる仕組みを作っていただいて、感謝しています。

長くなりましたが、せっかくなので・・

お二方のコメントの中で、印象に残ったポイントを(著書に書かれていることと重複もありますが):

〔行動力について〕

<勝間さん>

*時間とお金の無駄使いがきらいなので、大きなchunkから考えて行動する。*意思の力を信用してないので、行動を起こさせる仕組みが大事(Chabo!も印税天引き。週末の朝、用事を入れるなど)

*本を書く時は、敢えて飛行機や新幹線の予定を入れる

*営業は苦手。したくないから、マーケティングで工夫して、仕組み作り。

*制約条件も大事。できることの範囲内で長所をのばしていく。チャンスができたら行動する。

*追い込まれると、意外とできるもの(英語が苦手だったのに外資に入って、必死で身につけた経験)

*成功は失敗から。本も10冊読んで1冊当たりの確率。今イチの9冊を読んだからこそ、1冊は当たりと分かる。1冊だけ読んでベストのに当たるなんてありえない。読んでない9冊はもっとよかったかもしれない

*できないことは刻む(5-10年後にやりたいことを、1年単位に刻む)

*朝、手帳を見て1日にやることをイメージ。ベストシナリオを頭に描き、達成することを決める。

*1日に200件ぐらい、意思決定できることはある。その一つ一つが未来を決める。

*例えばベストマザー賞授賞式の日も、その日のミッション・目的を具体的に設定した(Chabo!の宣伝、他の受賞者それぞれへのアプローチ)

*優先順位が大事(今は子供を優先、残った時間で自分の5-10年後の「予定」実現に向けた行動)

*先延ばしにしない。苦手なことは人に頼む。「時間の交換」もgood idea

<和田さん>

*深く考えず、単純に、素直にきくスタンスが大事。

*一度きりの人生なのだから、とりあえず行動してみる。ダメなら捨てる。それでも残ることを好きになって、続けられればいい。

*何事も「条件が揃ってからできる」ものじゃない。

*行動は「捨て身」になった方がいい

*「とにかく食べて、まずかったら吐き出して」 = まずい経験でも、一度すれば次は悩まなくなるので役立つ。

*どうしてもできないことは棚上げする。「ワクワク」の心理状態が大事。「今できなくてもいい」と手放すと、やりたくなるもの。

*「できちゃったらすごい!」とイメージする

*明日を信じてないと、未来に投資できない

*桃太郎の話

*「こんなことをやってみたい」がある日いきなり出てくる。言い始めると、周りの人が運んできてくれる(待ってるだけではなく、自分からも発信する)

*優先順位: (1)人に迷惑をかけないこと(2)ワクワクすること

〔失敗について〕

<勝間さん>

*失敗は全て、学べることがある。そこから成功につなげていく(最初の本:インディは2年で1万部も売れなかったが、一番好評だった「学ぶ力」の章を抜き出して「年収10倍アップ勉強法」のヒットにつながった。インディもタイトルを変えて、17万部売れた)

<和田さん>

*失敗に気づかないうちに、次の行動をしてる。

*何をもって「失敗」というか、分からない。全ては経験。魅力的な人は皆、失敗してる。

*期待通りじゃないことも多いけれど、学ぶことの方が多い

*達成感を持つことが一番の失敗の元(山登りでも、もうちょっとで達成できそうなところで絶えず次の山を見ると、モチベーションをキープして登り続けられる)。

〔成功と行動の関係〕

<勝間さん>

*イヤなこと、都合悪いことを真正面から受け止め、どういう行動をとれば失敗を最小限に抑え、成功に変えられるかと考える。

*成功は失敗につながりやすいので、常に情報収集して、最善の方法を。戦略を立てて目標に向かい、ちまちま微修正する。

*未来も人生も自分で作る。自分の人生のコントロール権を持って行動するのが、成功への近道

*適切な情報と適切な目標が、全ての行動の関数。

<和田さん>

*チャンスを待つ人は多いが、チャレンジが重要。

*一番幸せだと思う方向に行くこと。人の意見に左右されない価値観を持って、勇気もってチャレンジを。

〔コミュニケーションのコツ〕

<勝間さん>

*断られても気にしない。うまくいけばラッキーと考えてるので、勇気持てる。

<和田さん>

*実は人見知り(=敏感)。とりあえず「こんにちわ」と笑顔で5-6秒、キープする。受け入れている合図、態度が大事。相手に興味をもって質問する。

〔最後に・・〕

<勝間さん>

*行動は、自分が大事にしてる人・モノのため

*今の優先順位、ナンバー1はChabo! 参加してくれる著者や読者、出版社、皆を仲間にして、一つの目標へ。4-5年後を目指す。

<和田さん>

*大事なのは、行動を続けること。すぐ行動しないと、明日は30%、1ヵ月後は10%しか覚えてない。