キアヌ・リーブスがプロデューサーを務めるドキュメンタリー映画
「SIDE BY SIDE」の予告編を観ました。非常に興味深い内容。

http://trailers.apple.com/trailers/independent/sidebyside/

デジタル化が進む昨今の映画界において、フィルムは生き残れるのか?
デジタル映像の未来は?という内容を、著名なディレクター陣が赤裸々に
インタビューに答え、非常に興味深い事を述べている。

主な出演者は、
ジェームズ・キャメロン
デヴィット・フィンチャー
デヴィット・リンチ
ロバート・ロドリゲス
マーティン・スコセッシ
スティーブン・ソダーバーグ
ジョージ・ルーカス

早い段階からデジタル映像を取り入れていた人達ばかりだが、
自分としては現在の映像技術ではフィルムに勝るものはないと思っている。

作品によって撮るべき手段を考えるというのも分かるが、今のデジタルの映像では後に
劇場用にフィルムに焼き付けるという前提がなければ、やはりフィルムの画には負けてしまう。
後々のブルーレイ化された作品とかを観ると、それは如実に現れている。
デジタル上映の映画館も増えてきた為、デジタル収録→ポスプロ→デジタル上映という
流れが増えれば増えるほど、自分的にはフィルムの良さが際立ってしまうと感じてます。

今回制作している映画「THE SONG」に関してもそこはこだわっているし、
今まで制作してきたCMの画作りに関してもフィルムに対するこだわりは一貫しております。
やっぱりあの質感だったり、現像した後の画のあがりの感動とかはフィルムにしかないものです。

今後、デジタルがもっと進化していけば、この考えは少し変わるかもしれないです。
実際に今出て来ている映画用のデジタルのカメラは、使い方と照明、そしてポスプロを
工夫すれば良い画作りは確かに出来ます。利便性等を考えればデジタルの方が良いのは
明らかです。ただ、画作りだけを考慮するなら、やはりフィルムの表現力には勝てないです。

現在は丁度フィルムとデジタル化の境目で、利便性を得られる反面、安易な画作りをしている
作品も目立ちます。映像は好みもあるので、一長一短に何が良くて、何が悪い、とは言えない
ですが良い画作りをしている作品というのはやはり惹かれますよね。

自分は映像に関しては人一倍こだわりを持っているし、この映画のテーマは映画人にとっては
様々な意見が飛び交う普遍的な内容なので、非常に興味のある作品です。

日本でも公開されると嬉しいですね。