21日午後、東京・小金井市の簡易宿泊施設で、母親と小学生の娘が死亡しているのが見つかった。警視庁は無理心中を図ったとみて調べている。


警視庁によると、21日午後1時30分過ぎ、小金井市の簡易宿泊施設で、40歳代の母親と10歳くらいの小学生の娘が死亡しているのが見つかった。娘の首にはひもで絞められたような痕があり、母親は頭からビニール袋をかぶった状態だったという。


小金井市役所に、「娘に障害があって介護に疲れた」「娘を殺して私も死ぬ」という内容の、母親が書いたとみられる手紙が届いていたということで、警視庁は、母親が娘を殺害後、自殺を図ったとみて調べている。(日テレNEWS24)


またまた、心痛むニュース。これもやはり孤立死というべきか。ネットで行き当たった情報によれば、2人は昨年2月から生活保護を受給し、この施設に住んでいたとのこと。


幾つかの疑問が頭をよぎる。なにゆえに簡易宿泊施設なのか、小学生の子どもの居る家庭にふさわしい住まいとは思えないと言えば言い過ぎだろうか。生活保護を受けているなら住宅扶助もある筈なのに、なにゆえに賃貸住宅などに入居しなかったのか。


障害児の介護は確かに大変だっただろう。しかし、娘さんが学校へ通っている間は、少しは休むことはできなかったのか。それとも、学校においても付き添い介護が必要だったのだろうか。福祉のサービスだって、短期入所などのレスパイト利用もあるだろうに。資源がなかったのか、サービスのことを知らなかったのか。疑問は尽きない。


更には、なぜ、遺書が市役所へ送られたのだろうか。何か、市に言い残したいことがあったのだろうか。小金井市には申し訳ないが、市との間で何か精神的に追い詰められるようなことはなかったのだろうか。


こんな哀しいニュースが二度とないように、今回の出来事から得られる教訓がないのか、あるとすれば今後にどう生かしていくのか、小金井市をはじめとする関係者に検証をして欲しいと思う


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