本日はこどもの日
私にとって縁もゆかりもない日ですが
この日に因んで
『鯉のぼり』 のお話を・・
ネパール日記をちょいとすっ飛ばして(その間のお話はまた改めて書きますが・・)
4月14日のことでございます
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ここはネパールの、カトマンズから一番近いヒマラヤ景勝地ナガルコット
そのナガルコットの丘に
日本からやって来た 『鯉のぼり』 が泳いだ
この日私はパタンに住む友人、スレッシュ バジュラチャリアからご招待を受けていた
これを企画したのはスレッシュで、彼は23年間日本に住んでいた
ネパールに戻ってからの彼は日・ネ友好の架け橋となるべく日々を尽くしている
このナガルコットの丘に 『鯉のぼり』 を泳がせる計画を、私は半年前に彼から聞いた
その時スレッシュは目を輝かせながらこの話を語っていた
それが実現した日、私は現地の友人達とともにナガルコットに向かった
この前夜、日本からひとりのお客様をお迎えしていた
彼女もまた長旅の疲れをもろともせず、私たちのナガルコット行きに加わってくれた
(あれ? 左から2番目のルナが着ているのは魔女の服だぞ・・)
そしてこのお二人が日本から27キロ分もの 『鯉のぼり』 を運んで下さり、ここにそれらをあげて下さったスレッシュの素敵なご友人たち
本当にご苦労様でした 初めてのネパールは如何でしたか? 楽しんでいただけたでしょうか
このお二人と、ネパールの日本人学校の教師をなさっている女性、そしてスレッシュとで
この前日、大変な思いをしてこの丘にこいのぼりをあげたということだった
それはネパールの新聞数社に取り上げられ
新聞には、日本の 『こどもの日』 の行事やその由来について詳しく書かれていた
その中の一誌、カトマンズ ポストに掲載された記事より
『ナガルコットで鯉のぼり』
あなたたちはここで(ネパール)たくさんの祭りを体験しています
しかしこの新年に(この前日がネパールでの新年、元旦だった)、ネパールでで珍しい日本の祭りを経験することが出来ます。
4月13日~5月5日迄、ナガルコットで鯉が空を舞います
(原文のままだと、『偽の鯉が空を飛びます』 とある)
鯉のぼりは中国から伝わり、日本では江戸時代からの慣わしとなり
その後1948年から日本では5月5日が祭日となった
この日は鯉のぼりをあげると共に、鎧、兜、そして太鼓も飾ることになっている
鯉、それは滝をも登る強い魚、特別な魚
男子が誕生すると、鯉にあやかり、強い子供に育つよう願う
『鯉のぼり』は近隣に男子誕生を知らせると共に、神仏に誕生した男子の庇護を求める意味を持っていた
初期の『鯉のぼり』は和紙で作られていたが、その後綿に変わり、1957年頃からはナイロン製のものが作られるようになった
『鯉のぼり』は初め赤と黒だったが、その後黄色、緑、青などの色のものが付け足された
ナガルコットにあげられた20匹の『鯉のぼり』のうち、一番大きいもので7m以上、小さいのは50cmである
これは日本から2人の男性が運んでくれました
これは家族のイベントなので、家族みんなで見に来て下さい
この機会に日本の文化を知ってもらいたいとスレッシュ バジュラチャリアさんは語っています
(要約しました 本文はもっと長いです)
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スレッシュの身内や友人たちが次々とやって来て
ワインやビールが運ばれ
ここマディヴァン リゾートホテルの庭ではブッフェスタイルの昼食が用意される
私はミルクコーヒーを飲みながら、向うに背中だけ見えるスレッシュの兄、チッタ氏と積もる話に余念がない
この日は最高の天気で気温も高く、屋外の日差しはかなり強かった
日本人なら冷たい飲み物、という事になるのだろうが
ここでは暑い日に熱い飲み物を飲むと何故か凄く美味しい
ナガルコットの 『鯉のぼり』 は今日迄
5月5日の本日、この丘には爽やかな風が吹いて大空には鯉たちが泳いでいるのだろうな