ピンク薔薇ご訪問ありがとうございますピンク薔薇

だりあ洋装店です

 

今日は

お天気がよかったので

カンボジアに暮らしていた時にコレクションした

数々の絹織物を陰干ししました

 

桑折を開けたら

その中から

とてもとても大切にしていた生地が

出てきました

 

クローバー

 

その生地は

20年ほど前にカンボジアの

プノムスロック(スロック山)のふもとで

作られたもので

訪ねた村でわけていただきました

そのころはまだ

カンボジアの復興の最中で

ポルポト派が国境付近を占拠していて

スロック山に入ることは

制限されていました

 

この織物は

野蚕の繭を山から取ってきて

汚れを落としただけで紡ぎ

生糸を精練せずに

繭本来の色を残したままの

本当に自然そのままの生地です

 

織物をみると

小枝などが一緒に織り込まれたりもしていて

素朴でたくましい

自然を包み込むような

優しい美しい生地です

 

 

当時

この生地を

日本に向けて

輸出したいと思って

いろいろ行動したりもしましたが

あまりにも希少すぎて

量産には至りませんでした

 

トライアルとして

いくつかのブランドと

銀座の某テーラーさんに

おいていただいたのですが

テーラーの職人さんたちが

あまりにもよい生地だとオーナーさんに

お話ししたことで

カンボジアンシルクフェアなるものも

やっていただきました

 

懐かしすぎる思い出

 

 

 

写真の中央の茶色い節

これが小枝です

 

 

 

シルクは

生糸を精錬する(お湯で煮る)ことで

セリシンといわれるタンパク質がとれて

フィブロインという別のたんぱく質が表れて

しなやかな光沢のある生地になるのですが

精錬前の

こんな生地はなかなか見られないので

しばらくアトリエに飾っておきます

 

興味のある方はぜひ見に来てくださいね