入門レポート | 東京まいにち着物

入門レポート

行ってまいりました、東三季の「お針教室」。

11時~13時、14時~16時の2回を続けて受講しました。


まずは今まで、適当にやってきた半衿付けをレッスン。

きれいにカーブを出すため、

長襦袢の力布の周辺は縫い付けずに糸を渡すだけにする、

といったことを始めて知ったのでした。


半衿付けは1時間弱で終了。

その後は、単衣の袖丈直しに挑戦です!!


この日、持参したのは

近江八幡で買った、あじさい柄の単衣。

袖丈75センチの、戦前の着物です。


じゃーん!

それを49センチに直しました。



東京まいにち着物


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片側の袖を直すのに、およそ2時間。

もう片方の袖は途中で時間切れとなりました。



東京まいにち着物


いやーー、疲れた。

昔の布は硬くなっていて、

糸を解くのも、針を通すのも難儀します。

仕立て直しの前に洗い張りが必要な理由が、

よーくわかりました。


やり方さえ教えてもらえれば、

さほど直しに時間はかからないだろうと思って、

実はもう一枚、単衣を持参していたのですが、

とんでもない!!


もう片袖を仕上げるために、

近々、二回目のレッスンを取ろうと思います。




以下、教室の様子を簡単にレポートします。


東三季は、表参道から徒歩7,8分のところにある、

森荷葉さんプロデュースの呉服店。

この店の二階の和室が教室です。


作業は、裁ち板、物差し、こてなどが用意された座卓で行ないます。


午前中は私のほか、生徒さんは2人。

ひとりはもう3年続けているという人で、

彼女はウールの単衣を製作中。

もうひとりは、「彼の浴衣を作りたい」と、この日、入門した女性。

ちなみにこの方、和裁初挑戦だそうです。


午後は、引き続き受講したこの浴衣製作中の女性と私に加え、

半襦袢を製作中のお母さんと娘さん、運針から始めるという女性の

5人でレッスン(ちなみに着物で来ていたのは私ひとりでした)。


それぞれが違った課題に取り組みます。

あちこちから

「せんせー、次どうすればいいんですか?」とヘルプを求める声があがる中、

先生は机の間をまわり、それぞれに指示を出します。


家庭科の授業のような教科書はありませんし、

ビギナーにとってはちんぷんかんぷんな、

和裁用語に関する説明なども、

前もってされるわけではありません。

(例 『あ、そこは逆一目落としで縫ってね』などと急に言われます)


なんとなく和裁を習いたい(という人も今日日、少ないでしょうケド)

という人より、

「これを作りたい」「直したい」

という明確な野望を持ち、

疑問があれば食いついていけるタイプが向いている教室だと思います。