近代以前の「仕事の肩書き」はずっとシンプルなものでした。農場主、パン屋、工場労働者など、仕事はそれ以上複雑にならなかったのです。現代では、組織を作り上げているさまざまなレベルの職員を表現する方法がいくつでもあります。今回は、「オンライン留学体験」を提供する世界最大級のオンライン英会話スクール「EF Englishtown」の記事より、基本的な仕事の肩書きと指揮系統が理解できるようになるビジネス英語をおさらいしましょう。わかっているようで、意外とわかっていないかもしれませんよ。
CEO
Chief Executive Officer(最高経営責任者)の省略形です。CEOは会社の中でもっとも地位の高い幹部で、組織全体の管理を預かっています。主な責任としては、ハイレベルな戦略の計画を立ててそれを実行に移す、重要な企業決定を下す、会社全体の事業と資金を運営する、取締役会と経営管理者のコミュニケーションの要としての役目を果たすことなどが挙げられます。CEOは取締役会の構成員であることが多く、場合によっては取締役会長とCEOを兼任することもあります。この任務は、FacebookのCEOマーク・ザッカーバーグのように、会社創業者が就くことが多いです。
CEOはMDと呼ばれることもあり、これはManaging Directorの略語ですが、CEOとまったく同じ責任があります。
COO
Chief Operating Officer(最高執行責任者)は日常的なビジネス運営の責任者で、直接CEOに報告します。二番目に地位の高い幹部で、会社の指揮をしています。任務は、ビジネスが必要としていることやCEOの要求によって多岐にわたり、状況に応じたものになります。COOは取締役会の会長の役を務めることもあります。
Director
Director(ディレクター)はCEOのワンランク下ではありますが、ビジネスの特定の側面で重要な管理の役割を果たします。Directorは一部門の職員を指揮し、大きいビジネスほど異なった業務分野に広範囲に広がって、たくさんのDirectorが存在する傾向にあります。例えば、HR directorはすべての社員の人事を統括する責任者です(HRはHuman Resourcesの略語で、HR directorで人事部長を表します)。directorは、Vice President、もしくは直接CEOに報告します。
Senior manager
Senior manager(シニア・マネージャー)の役割は、総括経営者と管理職の間にもう一段階管理体制が必要だと感じている大きな会社に存在します。Senior managerは、個人からなるグループの仕事を計画や監督して、仕事ぶりを監視し、必要に応じて修正措置や懲戒処分を行う責任者です。
Manager
一般職員のレベルにたどりつく前に、この総合管理レベルの職員がいます。仕事自体は会社下層部での役割の延長上にありますが、同じ仕事をしている低いレベルの職員の管理をする責任を付け加えられています。例えば会社のAccount managerは、顧客のポートフォリオに気を配るのが仕事ですが、Account executiveの管理もします。そしてAccount managerは、Senior account managerに直接管理されます。Senior account managerは部門長に報告するのですが、部門長はDirectorであることが多いです。
Executive
これはかなり多様なのですが、一般的にいえばExecutiveは初心者レベルの仕事で、職員に与えられた仕事の肩書きは、通常はビジネスの日常的な仕事を行う責任のあるものです。ただし、経営上の権限や管理者の権限のようなExecutiveな責任を与えられた上役のことを意味する場合もあります。このレベルのビジネスに関する仕事を実行する人には、あらゆる種類の仕事の肩書きが与えられますが、1つ確かなことは、彼らは会社の心臓部にいて、彼らこそが直接仕事成し遂げているということです!
(ライフハッカー[日本版]編集部)
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