君の記憶 | As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

As lagrimas que a lua derramou~月が零した涙

版権作品にオリジナル人物を入れての二次創作小説を載せてます。
『遙か』シリーズが中心です

「それでも守りたいんだ」


きっぱりと言い放つ言葉に偽りなどなく

見つめた視線は、自分の身体を貫く。







君の記憶





「どうしたのかな?」


「・・・・・・・なんでもない」


軽く首を横に振ると、目を細め優しく笑った。

昼間は太陽の日差しがまだ強く、「暑い」と感じたが

夜はその事を否定するかのように冷たくて

指先が冷えているのが分る。


「・・・・・・何を悩んでいるのかは・・わからないけど・・」


頭上でふっ・・と笑った気配を感じた。

そして、優しく頭を撫でられる。

その触れた手の温もりがあまりにも優しさを帯びていて

思わず泣きそうになる。


「大丈夫だから」


そう言って、「風邪引くから、早く部屋に戻るように」とだけ

告げて彼はその場を離れる。


ちらりと後ろを振り返ると

金色の髪が月の光に触れてキラキラと輝いていた。


「・・・・・・・・・ありがとう・・・・・・・」


感謝の言葉を呟き、再び空を見上げる。







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あとがき

好きなゲームの中のイベントを私の妄想で書いてみました。